ガダルカナル戦書籍一覧


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↓ガ島中央戦跡要図

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal

西山日誌16 より続いております。


第38師団歩兵第228連隊 
第三大隊長 陸軍少佐 西山 遼 氏の日誌

十一月二十七日 晴 (金) ガ島上陸23日目

敵若干後退せるものの如く両軍の砲撃緩徐にして数日来見ざる平静なり。
堺部隊正面の敵もやや後退せるものの如し。
春日井隊予備隊として来る。
一時春日井隊の代わりに貰ひありし岡島中隊を伊東閣下の許へ還らしむ。

春日井中尉元気なり。
矢張り我部下頼もし。
東海林部隊食なく飢餓深刻なのものあるが如し。

十四時三十分頃敵重榴我本部位置近くを盲射す。損害なし。
伊藤部隊の「イヌ陣地急襲計画」十一月三十日実行予定なり。
我飛行場逐次進捗しつつあるもの如し。
昨夜友軍機敵ルンガ飛行場を爆撃せりと。
本朝敵飛行場黒煙朦々たり。

我潜水艦昨夜エスペランス岬に浮上、糧秣揚陸に成功せりとの報に接す。嬉し。
西島中尉(兵器委員)弾薬補給を終えて来たる。
先般来使用消耗せる弾薬先補充し得たり。

各大隊擲弾筒榴弾百発手榴弾百五十発。
早川第一線にありて元気に奮闘中何より心強し。
伝令連絡者来る。
椰子の實、海水等持ちて呉れるは有難し、部下の厚意涙するものあり。

   やしひとつ部下の情けに涙する



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この頃、アウステン山陣地の護りを固める為、山砲連隊の一部は砲を分解搬送しアウステン山に向かっている。

同日、山砲第38連隊白鳥寛少尉の日誌。
歩兵より担送患者が増え困窮しているので援助を出せとの命令で鈴木少尉以下21名が選出されて出発する。
「御苦労様、頑張ってくれ」と送ったのが最後の別れになったのは残念でならない。
聞くところによると、担架の患者は息をしているのに、担いでいる兵が斃れる状況だったという。
(中略)鈴木少尉が亡くなったのを聞いたのは十二月下旬であった。
断腸の思いとはこのことか、涙が止まらなかった。
鈴木少尉以下を送った後、中退はアウステン山の尾根を臂力搬送で登った。
標高五百米たらずだが岩場が多く靴が滑って危険のため、砲身、砲架等は藤で縛って引き上げた。
尾根に出た時は夕闇が迫り、尾根で一夜を明かす。
尾根と言っても密林でぜんぜん視界はきかない。



今回はすべて解読できました。
いつも御教示ありがとうございますm(_ _)m

つづく

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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
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冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成24年9月8日 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ7柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
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○原発関連情報○

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文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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