ガダルカナル戦書籍一覧


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ツラギの戦い

ツラギの日本軍生存者による記録・資料を自分は一度も目にしたことはない。
各資料とも米軍側からの記録をもとにツラギの戦いを再現されている。

その再現された資料からは生き残った日本軍将兵は殆ど居らず少数フロリダ島へ脱出を試み、後に捕虜になったとされている。


唯一残るツラギ日本軍の証言、ツラギ通信基地からの緊急電
昭和17年8月7日
04:25 敵機動部隊見ゆ
04:25 敵機動部隊20隻「ツラギ」に来襲、敵空爆中、上陸準備中、救援頼む
04:35 敵空母1、巡洋艦4見ゆ (※浜空司令発となっているのでガブツまたはタナンボコからか)
04:35 敵は「ツラギ」に上陸を開始
05:29 我艦砲射撃を受く
05:35 戦艦1、巡洋艦3、駆逐艦15、其の他輸送船
05:35 敵兵力大、最後の一兵迄守る、武運長久を祈る
06:03 至近弾、電信室死守す

全くの不意打ちで敵を発見してから二時間も経たずに通信機能を奪われたことになる。

この日、ツラギからの緊急電を受けラバウル航空隊はニューギニア攻撃準備中であったが、急遽取り止めガ島上空へと飛び立っている。
かの有名な坂井三郎氏が重傷を負いながらも四時間にわたり飛行を続け奇跡の生還をされた日でもある。

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※正面より左坂井三郎氏、右西澤 廣義氏ともに撃墜王と呼ばれた。




米国資料のツラギ地図

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そして現在地を重ねてみる。

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再びこの画像を見て戴きたい。
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些細な事かも知れないが、208・280高地の位置関係は↓ではないかと考える。
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現代のグーグルアース上空約2,700メートルから重ね合わせて見る。

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※ソロモンより帰国後調べた結果でありツラギ巡拝時には把握出来ていなかった。



ツラギの日本軍
海軍第84警備隊約200名(内約50名ガブツ島へ派遣)、第14設営隊の一部88名、その他56名、指揮官は第84警備隊の鈴木正明中佐、以下総勢約300名。
ツラギの日本軍は各資料で多少の誤差が見られるが上記の数字が一番近いようである。

総勢約300名の日本軍(設営隊軍属含む)に対し、エドソン中佐率いる米国海兵隊四個大隊1,690名がツラギ島西部に上陸後、東部208高地へ進撃していったことが窺える。

また米国ツラギ地図よりD-DAYの点線が280高地を取り囲んでいることから昭和17年8月7日のうちに日本軍は280高地へ追い込まれている。
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さらに米軍資料には8月7日深夜から未明、四回にわたり斬り込み攻撃を受けたとの記録が残る。
斬り込み隊の一部はエドソン中佐の戦闘指揮所まで迫るも散華された。

8月8日午後一時ツラギ島は完全制圧された。
日本兵捕虜三名、約40名がフロリダ島へ泳いで脱出。
米軍の損害、戦死36名、戦傷54名。
※フロリダ島へ脱出したとされる40名も確認された訳ではなく米国兵士の口碑に近いものであるとされる。


以上が70年前ツラギでおきた戦いの概略である。


州知事は穏やかに訪問を歓迎してくれ、ツラキでおきた事を語ってくれた、日本遺族会・全国ソロモン会の方の名刺を出され日本との関係を重視されていると語られていた。


いよいよ戦跡へ・・・
恐れ多くも州知事自ら先頭に立って案内して戴く事となった。

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つづく

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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
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冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



平成23年8月20(土)~9月3日(土) 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ38柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
派遣隊の活動の様子を現役大学生フロッグクレーンさんが綴られております。
第二次派遣隊の募集が開始されました。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ





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