ガダルカナル戦書籍一覧


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ガダルカナル島西端
※カミンボの位置を間違えておりましたので赤字にて訂正いたします。

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal
サバウル・ベラバウルがエスペランス岬付近となる。





マルボボで戦闘が行われた位置の特定は出来ていなかったのであるが、マルボボピープルがあの岬の先端が激しく戦闘が行われた場所だと教えてくれた。
これは有難いと早速岬の先端へと歩を進めた。

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波の浸食で椰子の樹がさらわれそうである。

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岬の突端まで案内をしてくれたマルボボの青年。

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日本の将兵の命を救った椰子の実。

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衰弱した日本軍の将兵は椰子の樹に登ることが出来ず、わざと米軍に身を晒して砲撃させ倒れた椰子の樹より実を拾ったという。
椰子の実取りも命懸けである。

落ちた椰子が芽を出し50センチほど延びた椰子を割ると椰子ジュースは実となり椰子りんごと呼ばれたれ餓島の将兵の口に入った。
この芽を伸ばした椰子の実の中にそのは椰子りんごが出来上がっている筈。
後に割って食べてみればよかったと後悔する画像の一枚だ。

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途中のビーチで目に入った1コマ・・・「これは何か?」と問うと。
青年はこの中に入って寝るという。
ソロモンピープルがわざわざ日差しの強いこの浜で寝るのだろうか。
今ひとつ腑に落ちない。

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岬の突端近くより振り返るとサボ島が見える。

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こんな処に沼が・・・
慌てて「此処には鰐は居るのか???」と聞いてしまった。
青年は笑いながら「居ない」との言葉に一安心。

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昭和18年2月初旬、日本軍の転進に合わせるかのようにこのマルボボ西方約8kmへ米軍が上陸し東西から挟撃の態勢を取る。
日本軍の後衛部隊長は一木大佐戦死の後、歩兵第28連隊(旭川)の連隊長となった松田大佐。
松田後衛隊長はマルボボ海岸方面へ青木隊、山手方面へ彦坂隊、と二手に分け派遣し米軍の進攻を食い止めようとした。
此の地での戦いの記録は少なく青木隊の行動が、船舶工兵舟艇隊長吉田武氏の著書「ガダルカナル最後の日」、歩兵第十六連隊の「新発田連隊史」・「あやめ戦記」等に少しだけ記録が残っている。
彦坂隊の資料を目にしたことが無いのが残念だが青木隊について画像とともに残してみたい。

海岸線の守備隊として戦史に登場する青木隊とはコレヒドール攻略の際、独立速射砲第9中隊長であった青木大尉、ガ島では船舶工兵として上陸された。
第17軍のマルボボ海岸方面の殿部隊である。

ガ島転進の際の殿部隊として有名なのは第38師団歩兵第230連隊の補充兵で編成された矢野大隊であるがマルボボ方面で戦った記録を目にしたことが無い。

もうひとつの補充兵部隊がある。
ガ島戦況不利の中ラバウルで船舶工兵の教育を受けていた歩兵十六連隊の補充兵部隊である。
ガ島転進に際し舟艇機動協力するために上陸した歩兵第16連隊の補充隊一個中隊、市島中尉率いる市島隊である。
2月7日の三度目の転進に海軍より駆逐艦が派遣されなかった場合に備えて舟艇機動によりガ島脱出を図るのが目的であった。

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歩兵第十六連隊「あやめ戦記」より

この補充兵部隊である市島隊143名のうち60名が市島中尉と共に青木大尉の元へ配属となって米軍の進攻を食い止めたのである。
戦史に出てくる青木隊とは独立速射砲中隊と歩兵第16連隊の補充隊で編成された集成部隊で、指揮官は青木砲兵大尉、歩兵部隊は市島隊ということになる。
歩16以外の戦史には市島隊の名は登場しない。
戦史に遺されぬまま御英霊となられた部隊がどれほどあったのか・・・全滅した部隊の戦いを知ることは出来ない。

青木隊は2月7日の転進日まで戦っては引く戦法で米軍を食い止め最後に乗船転進の時にはカミンボビーチまで米軍の砲声が聞こえて来たというギリギリの転進であった。
この最後の転進の成功に導いた将兵が散華された地・・・マルボボである。



マルボボの西端岬のジャングルでミニ祭壇を広げ「般若心経」合掌。
青木隊・彦坂隊の御英霊と米軍兵士の御霊の御冥福を心よりお祈りした。

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つづく

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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
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冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。

新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。

平成23年8月20(土)~9月3日(土) 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ38柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
派遣隊の活動の様子を現役大学生フロッグクレーンさんが綴られております。
第二次派遣隊の募集が開始されました。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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