ガダルカナル戦書籍一覧


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ガダルカナル島西端

ガダルカナル戦関連書籍 Guadalcanal

マルボボを後にしタンベアへと戻る。
昔ながらのガダルカナルの橋。
日本のODAで橋が架かるまではこのタイプの橋が主流だったようである。

マルボボからカミンボへ下がる市島隊の記録には工兵が丸太を二本担ぎ仮設の橋を作ってくれ、その橋を渡りカミンボへ向ったとある。
戦史には中々登場して来ない工兵の戦いの数少ない記録のひとつ・・・
この川ではないかと思われる。

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小さな川の袂に出店が一軒。

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売っているのはお米や椰子の実。
椰子の実、一個2SD 約30円、現地で採れる物は驚くほど安い。
同じ椰子の実でもホニアラに近づくと5SDと少し高くなる。
椰子の実の隣のチマキのような物はソロモンピープルが愛してやまない赤い木の実?のようなもの。
ガムのようにクチャクチャと噛んではペッと赤い液体を吐き出す。
煙草やビールと同じく嗜好品らしい。
マルボボ西端無名岬を歩き喉が渇いたので椰子の実を一個戴く。
その昔、サイパンで飲んだことがあるのだが美味しいとは感じなかったが、此の地での椰子とても美味しく感じられた。
一汗かいたせいだろう。

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店の脇の淀んだ小川。
ついつい鰐はいずこと目か走る。

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ほどなくタンベアビレッジホテルの敷地内にある第二師団の御慰霊碑。
此処は昭和46年に厚生省派遣御遺骨収集の際に宿舎となったホテルの跡地である。
歩兵第十六連隊、長谷川准尉が事務局長として出版された「暗黒の孤島に遺骨を求めて」「ガダルカナル島の祈り」に宿舎として登場し在りし日の姿を遺している。


自分も是非此処に宿泊しようと考えていたのだが、数年前に今はもう無いとの情報を入手していた。
自分はてっきり2007年4月2日に発生したソロモンの津波で流されたと思い込んでいたのだが、2000年のガダルカナル島の部族とマライタ島の部族が対立し内戦となった際に焼き討ちにあったとの事であった。
余談だが2006年には大統領選挙に絡んで暴動が起き中国人の店も大分放火されたとのこと。
現在は建物の基礎とプールが残っている。

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とても大切なホテルが無くなってしまったと残念至極である。

タンベアのビーチ。

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ガダルカナルのビーチは何処も美しい。

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第二師団の御慰霊碑。

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建立の敬意は長谷川さまの「暗黒の孤島に遺骨を求めて」を参照して戴ければ記述がある通り、昭和46年に収集された御遺骨を焼却した地で後に慰霊碑の建立となった。

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戦後、やっとガダルカナルへの訪問を実現させた戦友の皆様の魂がこもる御慰霊碑である。

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いつもの御慰霊ミニ祭壇を広げ御慰霊していると・・・

ものの十五分ほどの御慰霊であったのだか゛途中から生暖かい湿気を含んだ風か吹き出し般若心経が終わると共に豪雨となった。
慌てて雨の中祭壇セットを片付け地主のお宅へ非難したが止みそうも無い。
不本意ながら日本より持参した雨合羽を着込んで、ミニジープの唯一の弱点である雨の中一路宿へ、この日の御慰霊を終えたのである。

【涙雨】
餓島では御慰霊の最中に突然雨が降り出すことがある。
御慰霊や御遺骨収集で餓島を訪れた戦友の皆さまはその雨を「涙雨」と呼ばれている。
御英霊の流す涙なのだそうだ。

自分のような者に御英霊の涙雨など恐れ多いと考えたが・・・
このスコールが翌日の行程へ大きく影響し、かつ意義のある御慰霊行へと変えていってくれたのである。


つづく

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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
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冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。

新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。

平成23年8月20(土)~9月3日(土) 日本青年遺骨収集団さま主催による ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 の皆様がガ島御遺骨収集をされ38柱の御遺骨をお迎えされたそうです。
派遣隊の活動の様子を現役大学生フロッグクレーンさんが綴られております。
第二次派遣隊の募集が開始されました。
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○原発関連情報○

独逸天気予報より →  放射能予報

文科省発表 → 全国放射能濃度一覧

武田邦彦教授の → ブログ




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