今週も新作だぉ(〃▽〃)
ちょっと色々あって手間かかってしまったけどなんとか完成。

えーと、今回は過剰エフェクト無いから手抜き?とか言わないでね (。・x・)ゝ
普段の何倍も手間かかってます、実は。

今回の作品ではMMDバージョンアップに伴って可能になった「影の別出力」と「カメラ反転」というのをやってみましたー。
それとMMD2AE使ってナチュラルな光の差し込みなんかもやってみたり。

カブッPさんの作られたステージは前回のも凄かったのですが、今回のも凝ってます。
たとえば、これスピーカーステージなのですが音に合わせてコーンが振動します。させてます。
また、天板が強化ガラス仕様で中にチェックの模様が入ってるため半透明になってます。
さてさて、このあたりをいかに綺麗に魅せるかというのが動画作り手として問われるわけでしてー(〃▽〃)

まず影を別出力にする理由ですけど、モデルに照射する光源はあくまでも見映えのする角度になってる事が多く、そのままだとびよ~んと長い影になったりします。
なので、モデルが綺麗に映るライティングでは影は落とさず、違和感の無いライティングにしたもので別に影を出すというのが一つ。
もう一つは、このカブッPさんのステージはPMDモデルなのでそのままだとライティングで影が落ちませんし、せっかくの半透明床が変になります。
そして、今回のような天然光源ではMMD独自のクッキリ影だと違和感があるのでガウスブラーによる「ぼかし」も入れてみたいというのがあります。

とにかく別にした方が綺麗に見えるよー(〃▽〃)ノ という事です。
ただし!世の中そんな簡単にはできてませんです。
単に別々に出力したものを後から重ねたら「はい出来上がり~♪」とは行きません。
とくにカメラをグリングリンと動かしてる本作では色々と都合が悪いのです。
たとえば下から見たアングル。
この時もMMDはちゃんと仮想床に対して影を落としてくれちゃってます。
また、ステージオブジェクト(この場合目玉親父みたいなの)がキャラの手前に来る場合、
そのままだとオブジェクト無視して影が重なってしまいます。
じゃあ、前回のようにステージ緑化してマスクすれば?と思うかもしれませんが、シャドーオンにするとステージ全体にも影が入って合成が変になるのです。
じゃあ禁断の手作業マスク?となるのですが、まあ半分はそんな感じで (。・x・)ゝ

あとあとの合成考えずに最初にカメラモーションを組んでしまっていて、
困った事にそれが気に入ってたりすると、わざわざ合成のためにモーションを作り直すとか
なんとなくですがやりたくないですね (。・x・)ゝ
むしろ手作業マスクのが手間なのですが、そういう事に無駄に時間を使ったりしたくなるのがニコマスPかもー(〃▽〃)

もう一つ、このステージでは床面反射いわゆるリフレクションとかいうのもやってます。
これはカメラを反転したものを更に反転させて合成するわけですが、そのままだと床とか無視してしますです。
反射させたいのは床のガラス面だけなのでそれ以外の部分は例のマスク法でマスクするわけです。

ここまで読んでなんとなくわかる人はわかったと思いますが、今回の作品ではマスク用含めてステージだけで5段階レイヤーを出力してます。

1) ステージ全体
2) ステージ全体を緑化したもの
3) ステージの床面のみ緑化したもの
4) ステージの透過部分だけ残したもの
5) 周囲の目玉親父みたいなオブジェクトのみ残したもの

更にその外側の空は天空シミュを使って別出力したものをエフェクト適用させてます。
ステージ自体も若干グロー処理してますが元から綺麗なのでほぼそのままに近いですね。
また、キャラも透過部分用とマスク用で別出力してます。
目玉親父みたいなのは被写界深度用です。

そしてMMD2AEを使ってカメラのモーションデータをコンバートし、AE内に擬似的にMMD空間を作りそこに太陽光源みたいなのを置いてみたです。
ただし、MMD2AEを使う場合MMDで出力したレイヤーを3D化する事はできないので(というか変になります)
この光源用のモーションエフェクトも別に作り後から合成するわけです。
ここでも太陽が手前に来たり奥に行く事で変になるので手作業での調整してます。

こうやって様々な素材を合わせ、何度もチェックしながら編集しいざレンダリング!と思ったら大問題発生。
今回の作品は新しいPCの性能を過信して1280*720/60fpsで作ってたのですがレンダリング待ち推定9時間とか表示されてしまって (。・x・)ゝ
他のカメラシーンの合成などもやりたいのに半日近くレンダリングにマシンを占有されるのも困ったものなので仕方なく解像度を640*360まで落としました。

ただ素材の解像度は十分に高いのでいつもより綺麗な映像になってると思います。

ちなみに今回の作品でモーション調整のためにグルーブボーンを入れてみたりもしました。
これは全体に影響を及ぼすボーンらしく(くわしくは知らない)ゆらゆらとさせた動きを後から重ねてます。
人間は静止してる時もわずかにゆらゆらしてますからね。
表情は今回も時間かけて弄らせてもらいました。
プレビュー版の時に半目を指摘されたのでそれも修正。
色々と意見をもらえるのがニコニコ動画の良い所ですね(〃▽〃)v

と、まあ最近ちょっと飛ばしてましたが、これは「せっかくななみさんが素晴らしいモデル作ってくれたのだから」という感謝というか喜びの気持ちが大きいかも。
昨年秋にchiroPさんからモデル頂いた時もそうでしたが、私は3Dモデルの制作とかよくわかんないので制作者様には本当に頭が上がりません。
だってモデルがあってのMMDじゃないですかー。
なので、作ってくれたからには動画で恩返しするのみなんですよー。
良いモデル、良いステージ、良い曲、良いモーション、これらを用いてよりよく見せる、聴かせるべく動画編集を頑張る、ただそれだけです。

今回の作品も私は動画をひと手間かけて編集しただけの人です。
原曲を作曲し打ち込んだ方、その曲をベースにギター演奏した方、それらをミックスしてくれたいちじょーP様。
そして、その曲に合わせて素晴らしいダンスを披露されたYumikoさん、そのダンスをトレースしてモーションデータ化してくれた方。
更にこの素晴らしい春香モデルに関わってる多くのモデル作者様達、みんながいるから私は作品が作れたと思ってますー(〃▽〃)
そして何よりMMDという素晴らしいソフトを作られた樋口様にも感謝です。
私が今でもニコマスPとして活動できてるのはこの方のおかげですし。