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詳細なプロフィール⑥

紆余曲折の時代



正直この時点では、いきなり自分で開業することは積極的に考えておらず、
漠然と、どこかの事務所に潜り込めれば…と考えていました。


そして、行政書士試験合格の次に取った行動は、就職でも開業でもなく、「司法書士の勉強」。
当時の感情として、「複数の資格を持っていれば仕事の幅が広がる」という思いがありました。



それでも当初は、勉強しながら司法書士事務所等で仕事の経験をしてみたいと思い、
いくつかの事務所に掛け合ってみたのです。


しかしそこで言われたことは…


「試験勉強と仕事の中身は全然違うぞ」
「勉強中だとしても仕事は仕事としてしっかりやってもらう」


そして果てには、


「今は勉強に専念し、資格を取ったら来なさい」


結局、事務所に入ることは叶いませんでした。



そのまま引続き、都内へのアルバイト通いをしながら勉強を開始したのですが、
後にアルバイトを辞め、ほぼ勉強に専念するかたちとなりました。


しかしこれが、なかなか結果を伴いませんでした。



やがて経済的に厳しくなってきたことや、長期間俗世間から離れていることへの不安もあり、
再び労働と勉強を平行して行うようになりました。


地元の派遣会社に派遣登録。


最初の派遣先は甲府市内の個人開業医院で、受付業務を担当しました。


院長先生は、決して上から目線で威張ったり横柄な態度をとったりすることがなく、
患者さまはもとよりスタッフに対しても、丁寧な言動で接していらっしゃいました。
それでいて、自信に満ちた雰囲気、立ち居振る舞い…


私の「お医者さん」に対するこれまでのイメージが大きく変わりました。


私にとって、とても理想的なスタイルでした。
この医院で働けたのは、とても意義深かったと思います。



医院への派遣終了後も、アルバイトや派遣社員をしながら勉強を続けていたのですが…

あるとき、自分に問うてみました。


「自分は本当に司法書士になりたいのか?」


司法書士試験になかなか受からなかったのは、試験が難しいこともありますが、
「何が何でも司法書士でなければならない」あるいは「なぜ司法書士でなければならないのか?」という
確固たる動機・志といったものが、不足していたのかもしれません。


「手段・方法を知らないばっかりに困惑したり不便を被ったりする人の役に立ちたい」
こうした気持ちが、そもそも資格の勉強を始めた最初のきっかけでした。


そうであるならば、何も新たに資格を取る必要もないのではないか?



こうして、かなりの勇気は必要でしたが、
続けていた勉強をいったん「封印」し、行政書士で開業する決意をしました。