こんにちは。
今日で9月も終わりです。1年間の3/4が終わります。これから年末に向けて足早に時間が過ぎていくことでしょう。
時間が早く過ぎていくということは、次への備えをしなければならないことでもあります。
9月28日(水)の日経「経済教室」の『閉塞打破 企業経営の条件(下)』からです。
この論文を書いているのは「浅羽茂 学習院大学教授」です。経営戦略がご専門です。私の好きな先生でもあり
ます。
先生曰く、海外での日本の企業に足りないのは現地ニーズ把握。この課題克服には現地に入り込んで真のニーズを把握せよ、と論じておられます。
この真のニーズ把握に長けているのは、キッコーマンや味の素といった食品メーカーとのことです。
キッコーマンなどは商品を単に輸出しただけでなく、食文化も輸出した、と言われます。
現地の食生活を見極め、ニーズを発見し、自社の製品をいかにうまく溶け込ませるか。
このような地道な作業が実は有効なのでしょうね。
また、真のニーズを把握するためにはどうすべきか。
現地の人に調査員が時間をかけてインタビューする、などしていかなければならないかもしれません。
単なる、リサーチ会社に頼む平均的な現地のニーズをつかむより、あなたのニーズの為にこの商品を作りました、などの方が訴える力は強いかもしれません。
平均的な商品は価格競争に巻き込まれる可能性が大きいと言えます。
継続的に勝ち続けていくには、市場を創り、顧客を教育する。
何も、新興国だから単にブランド化して攻めよう、価格で攻めようなどと思わず、市場を創る作業からはじめることが成功への近道かもしれません。
今のこの日本でも同じことが、いや、時間と場所を超えて手間暇かけて事業を進めていくことが成功への近道になるのでしょう。
それでは。
参考に↓
- 企業戦略を考える―いかにロジックを組み立て、成長するか/淺羽 茂
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