今日はオリンピック選手村で一気に注目度が上がった晴海タワーズの話しです。ここはリチャードマイヤーさん設計のツインタワーで、名前がそれぞれクロノ(883戸)とティアロ(861戸)という洒落たネーミングがされています。クロノは竣工済みで2月あたりから入居が始まっていました。ティアロレジデンスは現在建築中で2016年8月入居開始予定となっており、だいぶ先になります。
クロノの平均坪単価は約274万と現在中央区湾岸で出ているタワーに比べるとお安くなっています。やはりオリンピック決定前の価格設定はお得でしたね。ティアロも平均価格はほぼ同水準と言っていいと思いますが、部屋によってまちまちで、北角部屋なんかはクロノがかなりお買得感がありすぐに完売した為、ティアロは1割ー2割近く値上されている印象です。運河ビューの南側はさほど価格差はないと思います。

本物件の強みは眺望とスペックでしょう。南側は運河ビューの永久眺望となっており、低層からのビューもとても魅力的です。北側も悪くありませんが、大きな都有地があり、ティアロで30階相当の建物が建つ可能性があるとのことです。クロノの北側は既に晴海フロントが建っており低層階の眺望はビルビューです。
ティアロの東側は三井がタワーマンションを計画していますが、お見合いにならないよう上手く配当計画がされています。個人的には割安で眺望も良好な東側がいいかなと思います。

スペックですが、免震の長期優良住宅で、全熱交換式換気システムを採用しており、かなりの高水準と言えるでしょう。ただし、オール電化なので好みが分かれるところ。

さて立地ですが、これが最大のマイナス要因です。ティアロの場合、月島駅からなんと13分もかかってしまいます。クロノは勝どき駅まで11分。いずれも遠すぎますね。
中央区ではBRTを検討しているようですのでこちらに期待したいところですが、本物件の近くを通るかは現時点で不明です。環状2号線をそのまま有明方面へという話もありますので、その場合はこれまた徒歩10分以上となってしまいます。

本物件は建物のデザインもスペックも最高水準で、眺望も申し分ないことから、交通機関さえ整備されれば大きく化けるでしょう。
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