楠木建オフィシャルブログ「ケン日記」Powered by Ameba

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一橋大学教授。専門は競争戦略。著書に『「好き嫌い』と才能」(東洋経済新報社)、『好きなようにしてください:たったひとつの仕事の原則』(ダイヤモンド社)、『「好き嫌い」と経営』(東洋経済新報社)、『戦略読書日記』(プレジデント社)、『経営センスの論理』(新潮新書)、『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』(東洋経済新報社)など。

 

趣味は読書と歌舞音曲。読書記録をtwitter (@kenkusunoki )で公開中。所属バンドはBluedogs。ジャンルはロック。担当楽器はベース。使用楽器はPrecision Bass by Freedom C. G. R.。このところ出演しているライブハウスはTAKE OFF 7(渋谷)。


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土曜日朝の経済ニュース番組、 BSジャパンの「日経FTサタデー9」、このところうまくスケジュールが合わず2ヶ月ほどご無沙汰していたのですが、久しぶりに登板することになりまして、テレビ東京の新社屋に初めて伺いました。これまでは神谷町の昭和のイイ香りが漂うスタジオだったのですが、六本木グランドタワーのやたらと近代的な新スタジオでの収録となりました。


これがそれ。広く奥深い。セットもウッディでクリーンな感じ。



調整室。007の映画に出てくるような秘密基地フィーリングでイイね。


この番組は「日経FT」というぐらいなので、マクロの政治経済や直近のマーケットでの動きに関わるニュースが多く、僕の仕事の領域は個別企業の経営というミクロの問題なので、僕の関心や考えにジャストミートするニュースはあまり出てこないのですが、今週はDeNAのキュレーションメディア事業の一時停止というニュースがありまして、これについては僕にわりと意見がありましたので、ちょいと長めにコメントいたしました。


住吉キャスター、西野アナウンサー、今週のゲストのイェスパー・コールさん。


近々予定されている安倍首相とプーチン大統領との会談を受けて、特集のコーナーの話題は対ロシア外交でした。ここで登場したロシア政治専門家の畔蒜泰助さんがお話になっていたことが面白かった。

北方領土の返還交渉がそう簡単にうまくいかないのは当然にして当たり前の話なのですが(国後島と択捉島は、オホーツク海を拠点とするロシアの安全保障政策からしてよっぽどのことがない限り返還はありえないそうで、とくにこの二つの島の間にある国後水道というところが原子力潜水艦の通り道として決定的に重要な意味を持っているらしいんですね、これが)、ロシアの政治的リーダーの中で最も親日的というか、少なくとも北方領土問題に一定の関心を持っているのはプーチン大統領ただ一人だそうでして、もし北方領土問題が部分的にも解決されるとしたら、それはプーチン大統領との交渉でしかありえないというのが畔蒜さんのご意見でした。
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しばらく前のことになりますが、日本橋の三井ホール(このハコは初めてでしたがヒジョーにやりやすい!)で「伝える」というテーマでの集いがあり、講演と対談をいたしました。

 

講演のあとに…

 

 

前ジャパネットたかた社長の高田明さんとの対談。

 

高田さんと仕事でご一緒するのはこれが2回目だったのですが、前回同様、高田さんの「モノの価値を伝えて売る」情熱に感銘を受けました。つくるよりも売る方が何倍も大切。これは商売におけるひとつの本質にして原理原則なわけですが、高田さんはこの原理原則を体現した人物といえます。全身販売者。シビれました。

 

で、この前の成長戦略フォーラムでゲストにお越しいただいた五常アンドカンパニーの慎さん、この方にお目にかかると僕はいつも背筋をぐいっと伸ばされるような気がするのですが、彼が言っていました。「仕事で成功するのにいちばん大切なことは、一生懸命働くこと」。

 

前に書いた佐山さんといい高田さんといい慎さんといい、ようするに自分の仕事への情熱、これこそが力の源泉。この当たり前の真実をこのところ立て続けに思い知りまくらせやがられました。

 

振り返って僕の場合、量的にはこうした方々の情熱に及ぶべくもないのですが(その最大の理由は「根性のなさ」)、少なくともいざ仕事にかかっている局面では、質的には情熱をこめて真剣に仕事をしていこうと思う年末でございます。

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昨年と同様、NewsPicksの企画で佐山さん、堀江さんとの鼎談の機会をいただきました。年末年始の企画として公開される予定です。

 

佐山さん、堀江さんと。堀江さんはライザップをやっているそうで、筋肉質になっていました。

 

で、お仕事の終了後、NewsPicksの方々とご飯を食べたのですが、佐山さんはヒレ酒を一杯だけ飲んで退席。このあと、スカイマークの東京空港支店の皆さんとの飲み会があるとのことで、川崎に向かいました。

 

この佐山さんという方、この15年ほど同じ職場で同僚なのですが、ご存知のようにインテグラルという投資会社の経営者であり、現在は投資先のスカイマークの経営にも深く関わっていらっしゃいます。

 

で、僕はとにかく佐山さんを尊敬にしておりまして、なぜかというと、投資家としても経営者としても情熱が尋常一様じゃないんですね、これが。現場の方々とのフェイス・トゥー・フェイスの会合も、この日だけではなく異様な高頻度でやっているそうで、このほかにも毎週従業員の方々に詳細な「週刊メイル」を送っているとのこと。写真が一杯入っていて、自分でトリミングしてペーストして…という作業を毎週やる。その労力は半端ではないと思うのですが、「こういうことをきっちりしないと、(地理的に分散している拠点で働いている)一人ひとりの社員が僕が何を考えていて何をやっているかわからないでしょ」とおっしゃっていました。

 

口で何を言っても詮無いわけでありまして、ようするに情熱は行動、しかもこうした日々の手数の多さに表れるわけです。手数が多いからこそ情熱が伝わる。伝わらなければ情熱でない。いやはやホントにイイですね、この方!

 

佐山さんの顔をご覧ください。これぞイイ顔。

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「オールマイティーウェア」という概念をご存知でしょうか。え、ご存知ない? 当然ですけど当たり前ですけど。これは僕が20年ほど前に確立した概念でありまして、要するに「いつでも同じ服を着ている」という生活様式のこと。

と申しますと、故スティーブ・ジョブズさんの黒いTシャツとブルージーンズを思い浮かべる方も多いと思いますが、そうではないんですね、これが。オールマイティーウェアというのはその時間軸における長さに特徴があります。すなわち、起きている時も寝ている時も、家にいるときも外に出ている時も完全に同じ服装をしている。これがオールマイティーウェアなんですね、ええ。スティーブ・ジョブズさんも寝ている時は黒Tとブルージーンズではなかったと思います。ま、もしかしたらそうだったのかもしれませんが、そうだとしてもそれはこの際どうでもイイ。

その性質からして、オールマイティーウェアは上下2組が必要になります。どうしても洗濯しなければなりませんからね。朝から晩までずーっと着ているので、だいたい2年から3年で着つぶすということになります。今年、僕はオールマイティーウェアのAセットを買い替えました。最高に気持ち良くて楽で耐久性がある、これが優れたオールマイティーウェアの条件でありまして、これを基準に様々なトレパン・トレシャツ(最近ではスウェットという)を物色しておりました。

昨年まで僕にとっての最高のオールマイティーウェアは、日本の誇る職人気質のブランド「フィルメランジェ」のスウェットでありました。これは今もオールマイティウェアBセットとして現役で活躍中です。で、フィルメランジェは素材が最高に気持ちいいのですが、難点は耐久性に欠けるということ。そこで今年の買い替えにあたっては、耐久性を重視して選考委員会に臨みました。

で、めでたく「究極のオールマイティーウェア」といってもよい逸品を見つけました。チャンピオン銘柄のスウェットの上下です。



これがそれ。靴下もついでにチャンピオン。

この銘柄のスウェットにも色々なものがあります。ちょいと値は張りますが、皆さまにおかれましては、必ず「リバースウィーブ」というタイプのものを選んでください。チャンピオンといえば「キングオブスウェット」として有名ですが、不朽の定番と言えるのは、昔ながらの素材と製法で作られるこのリバースウィーブだけ。きっちりと目が詰まった厚手のコットンで、最初はちょっとゴワゴワしているかなと思うのですが、着ているうちにイイ感じに馴染んできます(オールマイティーウェアはそれこそ日がな一日ずーっと来ているのですぐに馴染みます)。

さすがに伝統の逸品、これでこの秋冬のオールマイティーウェア生活が大いに充実することでしょう。来年辺りBセットも買い換えの時期を迎えるのですが、その時は躊躇なくAセットと同じものを選びたいと思います。

オールマイティウェアには様々な利点があります。服飾費がかからない。服を着替える手間がいらない。物が増えない。どの服にしようかと迷う必要がない。服を出し入れする手間がかからない。つーか服をしまう必要がそもそもない(着ていない時は常にベットの上に置いてある)。厳選の逸品なのでいつでも楽で快適。いやー、本当にオールマイティーウェアって素晴らしいですね、これホント。

かくいう僕でも仕事の時はさすがにオールマイティウェアを脱いで、デニムとか(僕にとっては)フォーマルな服に着替えます。でも家にいるときは寝ても覚めてもオールマイティーウェア一本やり。外に出るときでも犬(猪鹿お蝶)の散歩やジムはもちろん、日用品の買い出し、郵便局や銀行などの用事、dvd を借りたり返したり、近所での外食(お寿司屋さんの柳川、ピザハウス・モッコ、とんかつ屋の稲、お蕎麦屋さん、中華料理の黒龍、カレーとハンバーグの丘公園などなど)、こうした用件は全てオールマイティウェアで出かけます。

私的な用向きであっても人と会う時やちゃんとした場所やお店のときは失礼になるのでフォーマルウェア(デニムのこと)で出かけますが、そうした必要性がないときは銀座だろうと青山だろうと丸の内だろうと、オールマイティーウェア。いやー本当にオールマイティーウェアってオールマイティですね! つーか自分でそうしてるだけなんですけど。当然ですけど当たり前ですけど。

ということで、電通の安田部長いかがでしょうか。

以上、久しぶりの「電通の安田部長いかがでしょうか」系のお話でございました。このところ電通は各方面から袋叩きに合ってる観があります。ま、確かに問題や改善すべき点はあるのだとは思いますが(問題のない組織や制度は存在しない)、安田部長におかれましては、これまで通りのイイ仕事に邁進してくださいますようお願い申し上げます。
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 書籍解説の仕事はわりと慎重に引き受けるようにしております。なぜかと言うと、僕にとって書く仕事はノリがすべてだからなんですね。「ちょっとこの本読んでみてよ!」と周囲の人に自然に触れ回りたくなる本でないとうまくいきません。ところが、ジェームズ・ワット『ビジネス・フォー・パンクス』(日経BP社)、これはヒジョーにイイ本でありまして、話をいただいて即断即決、大喜びで解説を書きました。

 

これがそれ。しばらく前(9月)に発売されています。

 

 とにかく社名がイイんですね、これが。冒頭の2行目で知ったのですが、本書の舞台になっている会社の名前が「ブリュードッグ」(Brew Dog)。僕は趣味でロック・バンドをやっておりまして、その名も「ブルードッグス」(Bluedogs)。それがどうしたと言われればそれまで、ジッサイに何の関係もないのですが、極私的な連帯感を感じました。最後まで読んでみて、果たして大当たり。これほど僕の喜びのツボを押しまくりやがってくる本は滅多にござんせん。

 

 

とにかく痛快無比な本であります。僕のテーゼである「好きなようにしてください」を地でいく経営。一見荒唐無稽でパンクなメッセージの中からきっちりと経営の本質が立ち上ります。

 

数多くの痛快な主張の中でも、とりわけ個人的に最高だと思ったのが、「人脈づくりに精を出すのは間抜けのすることだ」のくだり。「交流イベントは間抜けの集まりでしかない。自分大好き人間たちが妄想に酔う場所だ。出来損ないのカナッペや安物のシャンパンを並べ、同類の間抜けたちから称賛を受けて薄っぺらなエゴを満たす。……すでに何か成し遂げたかのように気取った夢想家(Wanabee)たちが、必死で賢いふりをして大物を装い、自分を優れた人間に見せようとしている。……自分こそがその場で一番の成功者なのだと思われようと全員が躍起になっている。大量のエゴとエゴが高速でぶつかり合い、すさまじいエネルギーを爆発させているような光景だ。……もう誰と知り合いだろうが関係ない。才能と知恵があれば、それで世の中に名が広まる。自分の会社をよくすることに時間を使おう。たいしてうまくないパーティー料理などどうでもいい。」 

 

何度読んでも実に味わいがある名文。昔から「人脈づくりに精を出す間抜け」は世の中に少なくなかったでしょうが、このところのSNSの台頭で、その手のバカがやたらに目につくようになりました。なんとも辟易していたのですが、この一文を読んで、わが意を得たり!と大いに溜飲を下げました。根拠のない上昇志向をもった連中のパーティーほどイヤな気分になるものはございません。15年ほど前にそうした事態に遭遇して以来、僕はそういう集いには絶対に近づかないようにしています。

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久しぶりのBBTの収録。今回は石坂産業の石坂典子社長との対談でした。

 

猫も杓子も、女子も赤子も、エコだエコだと言う昨近ではございますが、商売の世界では、世間体を良くするためのごく表面的な取り組みに終始している会社が多いのもまた実状。エコだエコだと叫ぶのですが、「エコエコアザラクエコエコザメラク……」と呪文を唱えているだけの会社が江古田あたりに多そうな今日この頃。

 

石坂さんが経営している石坂産業こそ本当の本物のエコな会社であります。業界分類としては産業廃棄物処理。この業界で従来ずっとやってきたのは、ようするに焼却であります。焼却はもっとも手っ取り早い廃棄物の縮減方法であることは言うまでもありません。

 

ところが、石坂産業は焼却をしない。設備投資と技術開発と日々のオペレーションの手数を惜しまず、産業廃棄物を再利用可能な素材へとリサイクルするわけです。

 

ところが、産廃処理は廃棄物を引き受けたところで対価(お客様からの支払い)が発生するわけでして、ということは、いったん引き取ってしまえば煮て食おうが焼いて食おうが、商売の売り上げという点では変わりがありません。にもかかわらず、石坂さんのところは果敢にリサイクルへと舵を切りました。この姿勢が時間をかけて業界や地域社会に知られるところとなり、事業も順調に成長しています。実に立派。こういう会社が現実に存在するわけでありまして、世の中捨てたものではありません。

 

石坂さんは正真正銘のエコの女王。しかも、その女っぷりが際立っています。立ち居振る舞いが実にカッコイイ。今の日本でいちばんカッコイイ経営者のひとりであると僕は断言しますね、ええ。

 

この方がその方。キャスターは野中さん。

 

で、運動が好きそうにみえる石坂さんですが、実際はそうではないとのこと。この辺も僕としてはカッコイイとおもうところ。ご趣味はバイクだそうで、これが大型のハーレー。

 

これがそれ(あまりにイカしているので、写真を会社に提供いただきました)。

 

エコの会社がハーレーとはこは如何、とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、これがイイんですね、ええ。仕事ではエコでも私的生活はアメリカン・ダイナマイト。このコントラストが粋じゃあありませんか。

 

この日の収録には石坂さんは自家用車でいらっしゃいました。収録後、ダッジのチャレンジャーでスカッとお帰りになりました。しかもHEMI V8エンジンのモデル。当然ですけど当たり前ですけど。これがまたeeなあ!

 

石坂産業は本業のほかにも地域社会に向けて実にイイことをいろいろとやっています。リサイクルの工程も見学できます。百聞は一見にしかず。ご関心の向きはいちど見学にいらしてみてはいかがでしょうか。

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僕の主宰している「成長戦略フォーラム」も3年目。これは「戦略構想カラオケ」であります。毎月1回土曜日に集まって、参加メンバーそれぞれの戦略構想をお互いに「歌って」もらって、ああだこうだと言い合い、構想を完成させてそれぞれの会社で実行することを目的としております。

 

カラオケはお昼ご飯を食べてから午後にやっておりまして、午前中は「優れた経営者の匂いをかぐセッション」。センスあふれる経営者にどういう戦略をどのようないきさつで描くように至ったのかというお話を伺い、全員で議論する。これが各人の戦略センスを磨く上で有効だという考えでやっております。

 

で、10月の集いでは、東京糸井重里事務所の糸井重里さんとCFOの篠田真貴子さんをお招きし、僕との対談形式で同社のこれまでの戦略とこれからの構想について 伺いしました。

 

それがこれ。

 

糸井さんと篠田さん。

 

篠田さんはこのフォーラムの初年度の参加メンバーでもありました。皆さまご存知のように、同社の「ほぼ日刊イトイ新聞」を基盤としたEコ マース事業は、おそらく世界にも類例がないようなやり方で、高収益を持続しています。この戦略とその実行は随所で「感覚的な規律」を必要とするものであり まして、何ともいえない「商売の勘所」をおさえることがカギになるのですが、さすがに糸井さんは感覚と言葉の世界で数十年に渡って第一線を走っていらした方だけあって、篠田さんと共に、見事に戦略を言語化して説明してくださいました。

 

 

で、糸井さんがいろいろと面白い「感覚の言語化」をしてくださったのですが、その中にこういうのがありました。

 

「お風呂に入っているとする。お湯がぬるいので、熱いお湯を足す。そのときに、熱いお湯を自分の方に掻き寄せるのではなくて、自分の周りにあるぬるいお湯を遠くに押し出すほうがイイ。」

 

結果的に熱い湯とぬるいお湯が混ざって全体の温度が上がるという意味ではどちらにしても同じなのですが、熱いお湯を引き寄せるのとぬるいお湯を押し出すのとでは取る行動が変わってくる。その行動をとる人の意識が違うわけです。

 

これはわりと深い話で、いろいろなことを連想させます。たとえばチームがうまくいっていないとする。そのときに外から能力のある人を新たに取ってくるよりも、まずは向いてない人を外に出したほうがイイ、とか。

 

人間の体にしてもそうで、呼吸をしっかりしようと思うときは、思いっきり吸うよりもまずは深く息を吐くほうがイイ。そういうことです。

 

意図する結果が同じでも、意識と行動の違いで本当に得られる結果は大きく変わってくる。重要な教訓を得ることができました。

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3年に一度のお勤めに行ってまいりました。

 

運転免許証の更新に伴う違反者講習です。場所は区役所のホール。

 

前にも書きましたが、こういうのは納税とともにフツーの人々が国家権力の本質を体感できる二大貴重機会であります。「交渉の余地なし」。これが権力の本質でありまして、このたびも指定日時(ド平日)に指定場所まで出頭しました。違反をしているのは事実ですし、支持の通りに動かないと免許がもらえませんし、免許がもらえないと営業車が運転できませんし、営業車が運転できないと仕事に支障が出ますし、仕事に支障が出ると生きにくくなるので仕方なし。

 

で、2時間とっぷりと講習を受けました。面白くもなんともないけど実用性の高い映画と、早口ながら初老の警察官の名調子を堪能しました。終了後に出頭した市民から拍手。こういうのはちょっとイイ。

 

無事にいただけました。

 

で、僕は毎回思うのですが、刑務所というのはこの2時間をずーーっと厳しくしたようなものと推測します。ようするに自由がなく一方的な指示に従わなければならない。逆に言えば、免許更新講習は刑務所をずーーっとユルくしたものではないでしょうか。

 

で、僕は毎回思うのですが、絶対に刑務所には入りたくありません。

 

ということは、さすが人間社会、人間がいちばんイヤなことを懲罰の方法として用意しているということでありまして、刑務所以上の犯罪抑止力は存在しないと思います。ビバ!刑務所。

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僕の教えている一橋大学には如水会という同窓会組織がありまして、その如水会の講演会に呼んでいただきました。場所は名古屋。最初に名古屋市長の河村たかしさんのスピーチがあり(それにしてもこの方のお話、いつ聞いても独特の味わいがありますね)、次に僕が競争戦略についての話をし、その後一橋大学卒の3人の起業家とのパネルディスカッションという内容でした。

 

講演中のハゲ。

 

で、このお仕事では3つの嬉しいことがございました。

 

ひとつは、沼上さん、青島くんと久しぶりに仕事ができたことです。このお二人からは僕が大学院生のころから大きな影響を受けたわけでありまして、沼上さんは大学院のゼミの先輩、青島くんは同級生でした。現在では沼上さんは副学長で、大学を代表してスピーチをなさいました。で、現在はイノベーション研究センターの教授をやっている青島くんが総合司会。

 

若いころの僕は、沼上さんの思考の体幹の強さと青島くんのロジックの切れとスピードに日々圧倒されておりまして、「こういう人たちにはちょっと敵わないので、別の路線で行ったほうがイイな、これは……」と思わせまくられやがっていました。で、案の定、お二人のようには学問的に大成できず(といっても沼上さんと青島くんもだいぶ持ち味が異なるわけですが)、今のような(よく言えば)独自路線?に走ることになるわけです。今のようにそれなりにやりがいを感じつつ楽しくお仕事ができているのは、沼上さんと青島くん、このお二人に負うところが著しく大きいわけですね、ええ。

 

で、当日、お二人が話しているところを聞いていますと、このテイストが30年前とまったく変わらない。当然ですけど当たり前ですけど、コンビネーションはバッチリ。実際のお仕事でご一緒することは久しくございませんでしたが、その不変ぶりに昔を振り返り、ありがたいことだと思いました。

 

二つ目は、パネルディスカッションで(僕よりも)若い起業家と話をし、彼らが大学を出てから10数年で、それぞれにヒジョーにイイ事業を創り、経営者として実に真っ当な生き方をしているということを知ったこと。その3人とは、レアジョブの加藤さん、freeeの佐々木さん、バーニャカウダの古川さん。

 

それぞれに自社の戦略ストーリーをお話いただき、僕を含めて4人でディスカッションするという内容だったのですが、いずれも起業と戦略の本質をとらえたバラシースなご商売でした。僕の考えごとのど真ん中を刺激していただき、大変勉強になりました。

 

これがそれ。

 

嬉しいのは、この人たちがいずれも商学部卒業で、国立の本校の学部で教えていた最後のころに、僕の講義を受けた経験があるということです。「先生の講義はその後の仕事に大いにインパクトがありました」と言っていただき、嘘でも嬉しゅうございます。

 

で、三つ目は、これまた久しぶりに現代の怪人、所先輩に会えたということ。所のおじちゃまは僕の人生の公私(公30%、私70%)に渡って不必要なまでに甚大なインパクトを与えてくれた方。僕が52年の人生で邂逅を果たした人の中でおそらくもっとも「面白い人」であります。

 

このブログをずーっと過去のほうにたどっていきますとちょいちょいご登場なさいますように、かつては一緒に安孫子先生にお茶を習ったり、(僕の中では伝説になっている)「テロワールの会」での怪談など、おじちゃまとの思い出だけでご飯三杯はいけます。とにかく危険なほどに面白い。こういう人が小説の中だけでなくホントに実在するのが人の世の奥深さ。

 

僕の左隣がおじちゃま。講演会あとのパーティーにて。

 

おじちゃまは震災の後仕事の拠点を青山から岐阜に移しまして、お目にかかるのは数年ぶりだったのですが、まったく変わっていません。 当然ですけど当たり前ですけど 。久々に所節に被爆しまして、心身ともに健康になりました。

 

この講演会の企画などで中心的な役割を果たしていただいたのが写真のいちばん左にいらっしゃる磯輪さん。お世話になりましてありがとうございました(写真も磯輪さんのブログからいただきました)。磯輪さんが経営していらっしゃるISOWAという機械メーカーは知る人ぞ知るクオリティー企業。これほど健康にして健全、真っ当な生き方はあるのか!と思わされるほど素晴らしい。僕も磯輪さんのような仕事と生活をしたいものだと思いますが、どうも手遅れのようでして、来世では見習いたいと思っております。

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とある大きな銀行のお仕事を手伝った時のこと、お昼のお弁当(なだ万謹製の上等弁当)をいただきながら、僕と同い年の女性役員と雑談をしておりましたら、とてもイイお話を伺うことができました。

この方が入行したのは男女雇用機会均等法の施行初年度でありました。制度的に機会が均等になっても、いざ銀行に入ってみますとそこは頭のてっぺんからつま先まで完全に男の世界。ありとあらゆるパワハラ、セクハラを全部載っけたオールトッピング状態という現実。

銀行というようなところは今も昔も世の中から優秀な人たちが集まって大変に競争が厳しい世界であります。鬱憤の溜まった屈曲おじちゃまのストレス解消のはけ口に使われたり、その一方では事務職をする一般女性行員の女の世界が広がっており、彼女たちからはいわれなきいじめを受けたりと、まるで東西二正面から攻め込まれるドイツ第三帝国の様相を呈したていたそうです。

ま、人と人の世は古今東西そういうものではありますが、それでも見ている人は見ている訳でして、彼女が配属された都心の大きな支店の支店長は、最初の女性総合職ということで彼女の存在を面白いと思い、厳しくも親身になった扱いをしてくれたそうです。

で、当時の銀行のカルチャーで「女だったらお茶出しをやれ」ということになります。こういう時に普通の人でしたらひたすら女性差別だと憤懣やるかたなしで終わってしまうものですが、この女性役員氏は「これはなかなかいいチャンスが到来したぞ...」と思ったそうなんですね。

どういうことかと言いますと、この支店の支店長は大変に営業センスのある方だったそうで、支店にお客様がいらした時に応接室にお通しして支店長自ら応対するわけですから、そこにお茶をお出しするという仕事は、営業の最前線での仕事能力の中核にある「得も言われぬセンス」というものを間近でリアルに観察する絶好のチャンスだと考えたわけです。

「なぜこのお客さまは特別応接室なのにこのお客様を普通の応接室なのか」「なぜこのビッグディールときは普段の標準語ではなく、会えて名古屋弁でお客様に応対したのか」、彼女が気づいたら疑問に思ったことを面談や会議の後でひとつひとつ支店長に質問する。そうすると支店長は「あー、それはなぜかって言うとね...」と解説してくれる。この女性役員氏は後に大きな営業本部を率いる要職に着くのですが、仕事のセンスを練磨する上で入社した若い頃のお茶出しをしながらの観察がヒジョーに役に立ったということでした。

しかもお茶出しの仕事は来店するお客様の顔と名前を覚える機会でもあります。お客様が支店にいらしても、普通の新人行員であれば「ご用件はなんでございましょうか...」という無味乾燥な受け答えになってしまいますが、彼女の場合お客様の顔を見ただけで「いらっしゃいませ◯◯さま、こちらへどうぞ...」とスムーズにお通しすることができますし、そうしたやり取りを通じて重要なお客様に顔を覚えてもらうことにもなります。

それ自体は自分にとって悪いこと、表面的には不利益にみえることであっても、ちょっと視点をずらしてみればそこに必ず何かしらのチャンスがある。単に不満を溜め込んでブツブツ言っている人と、そこにユニークな機会を見いだす人。僕は思いますに、仕事ができるかできないかの分かれ目は要するにここにあります。自ら機会をつくり、機会によって自らを成長させるというのは仕事能力の本丸中の本丸だと再認識させられた次第です。

なだ万弁当ご一緒したこの方以外にも、この銀行には合計で3名の女性役員がいらっしゃいます。僕はそのすべての方と仕事でご一緒したことがあるのですが、いずれもそれぞれに大変に優秀で魅力的な方々であります。女性であるというだけできっとこれまでに数々の理不尽な目に会い、「コノヤロー」とばかりに悔しい思いをしてきたのだと推察しますが、そうしたハンディを乗り越えて能力を開花させ、実績を積み上げてきたわけでありまして、優秀有能なのは「当然ですけど当たり前ですけど」なのでありました。

それにしても僕の世代の女性で仕事をしてきた人がかつて被って来た不当な扱いはなかなかにしてひどいものがありまして、もはや隔世の感があります。男性の僕が言うと不謹慎に聞こえますが、当時のすったもんだの話は実に「人間なんてらららららららーらー」系の面白さなんですね、ええ。彼女達がそれにどう対処してきたかという話も含めて振り返ってみると、非常に示唆的で興味深い教訓が得られると思います。どこかのメディアをセットして、この3人の方々との覆面座談会をやったらさぞかし面白いだろうと思ったのですが、どこの誰かということがすぐばれてしまうという難点がありまして、実現するのはちょいと難しいかもしれません。

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