パセリと高級料亭 | 物質の下僕

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語りえぬものには、沈黙しなければならない












let me have my enemies butchered

パセリはお好きですか。

生のパセリを何もつけずに素揚げして、塩を少々ふって食べると最高に旨いです。

サクサクした食感と香りがいいです。

さて、外で洋食っぽいものを食べると飾りにパセリが添えられていますよね。

あれは食べないことが暗黙の了解のようになっています。

使い回されているらしいです(笑)。

私はそれ以上使い回しができないように、必ず食べてしまいます(爆)。

床に落ちたのを拾ってのせてあったとしても、その程度じゃ病気にもならないですから。


高級料亭の料理も食べないことが暗黙の了解なのでしょうか。

今回の事件で、日本の高級料亭のあり方について考えさせられました。

ほとんど100%接待じゃないでしょうか。

接待される人はあちらこちらで、しかも一日に何軒も接待されたりするのも珍しくないようです。

で、料理は手もつけられない。

でも接待する側は、高級料亭を使うことに意味があるのでとにかく招待する。

おいしく食べていただくことではなく、ある一定以上の金額を自分が相手のために使ったことを示すのが目的だから、食べても食べなくてもいっこうにかまわないのです。


これが日本の文化の一部だとすれば(と私は確信していますが)、事は船場吉兆に限ったことではないでしょう。

関西と関東では若干、文化に差があるかもしれませんが、今回の事件で半ば逆切れに近い船場吉兆の女将の言い草の本音は、

「これが業界標準でやっているのはウチだけやないのに、なんでウチだけボロクソに言われなあかんのや」

というところじゃないでしょうか。

そうです、どこもかしこも、特に高級料亭は使い回しをしているのですよ。

それは食べないで残す客が悪い(笑)のでしょう、きっと。

横並び文化の国、日本においてどうして船場吉兆ごときがユニークな存在でありえましょうか。

ほらほら、あの湯木親子3人のバカ面を思い起こしてみなさいな。

まさに日本人、オリジナリティのかけらもないじゃないですか。

特に前社長の顔、あれは独創性はないが、他人よりちょっとでも得をしようと思っているとああいう顔になるんですよ。

下品な顔です。

他人がどう言おうと俺はオレだ、って人はそれなりの気概と品が表れるものです。ああいう下品な顔にはなりません。


結局、パセリの使いまわしと同じレベルなんです。

赤福餅の事件のすぐあと、「御福餅よお前もか」(爆)、ってありましたよね。もやはお忘れでしょうか。

忘れやすい民族、日本人。

これが業界標準なんです。


今頃、「ウチはバレないだろうか。」って戦々恐々としている店がごまんといますよ。