今年のメッツは違いますねぇ。
ナ・リーグの東地区の先頭を突っ走って、
今はヤンキーズよりワールドシリーズの可能性が高そう。

このまま地区優勝できれば、
18年ぶりの地区優勝になるんですが、
ブレーブズの14連覇を止められるのがまたすごい話。


ブレーブズの連覇が終わる理由は、
もちろん今年のメッツが強いのが一番大きいですけど、
ブレーブズの投手コーチだった、
レオ・マゾーニーがいなくなったのも大きな理由だと思います。
(今年からオリオールズの投手コーチ)

マゾーニーの教え子と言えば、まずは、

グレッグ・マダックス(11年で194勝、サイヤング賞3回)
トム・グラヴィン(13年で219勝、サイヤング賞2回)
ジョン・スモルツ(16年で163勝、154セーブ、サイヤング賞1回)

殿堂入りのチャンスがある3人ですね。


この3人は、
誰がコーチでもそれなりにやったとは思いますけど、
他のチームで冴えなかった投手が
ブレーブズに来て活躍したり、
移籍したらまた冴えない投手に戻ったり、
って言うのが結構あります(笑)


投手力が売りだったブレーブズなのに、
マゾーニーがいなくなったとたんに
投手の成績がリーグの平均以下になってしまいました。

セーブ22個で、セーブ失敗は20回...


ワイルドカードでプレーオフ入りを狙ってるので、
トレード期限が迫ったいま、投手陣の補強をしてきました。


まずは、インディアンズのクローザーだったボブ・ウィックマン。

Wickman

投球内容より、体型が目立つ人ですけど(笑)
去年はア・リーグで最多セーブ(45個)の、頼りになる投手です。
トレードから1週間経って、早速2セーブをあげてます。


もう1人は、ドジャーズの抑え投手、ダニス・バエス。

去年はタンパベイで41セーブを挙げて、
ウィックマンと一緒にア・リーグのオールスターでした。

でも、ドジャーズではいまいちで、
クローザーではなく、中継ぎにされてました。
ブレーブズでもウィックマンに繋ぐ役目になるでしょう。


ところで、
(と言うか、記事のタイトルはこの話)
明日は、ブレーブズのクローザーだった人が殿堂入りします。

Sutter


ブルース・スーターは、
カブズでメジャーデビューして、79年にサイヤング賞受賞。
カーディナルスに移籍して当時のセーブ記録に並んだ後、
ブレーブズで引退しました。


彼が有名なのは、
スプリットを使って活躍した最初の投手だという事から。
(一応説明すると、「スプリットフィンガーファストボール」は、
フォークのように人差し指と中指にボールをはさんで投げる速球)

日本では今でも落ちる球と言えばまずフォークですが、
アメリカでは、スーターの活躍のあと、
落ちは小さくても球速のあるスプリットが主流になりました。

10年前、野茂英雄のフォークボールに、
メジャーの打者が対応できなかったのにはこのため。


スーターの残した成績は、そんなにすごい物じゃないんで、
スプリットを広めた影響を考えて、
殿堂入りの票が集まったのかもしれませんね。

(写真はESPNより)

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