いやぁ、今年も楽しませてもらいましたね~、東京リズム劇場!先週末、銀座博品館劇場にて行われたタップダンスショーです♪
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出演者のひとりがお友だちで、お誘いされるまま出かけて度肝をぬかれた昨年に引き続き、今年もやってくれましたね~!ほんと楽しくて、2時間超のステージがあっという間でしたドキドキラブラブ

タップダンス自体が素晴らしいのは言うまでもないのですが、何と言っても演出!そして出演者のみなさんのエンタメ魂が素晴らし過ぎる‼︎

今年の公演は終了しましたから、ネタバレOKということなので、ちょっとご紹介しますね。

うん、まずは松本さんの Spring Song。「さみぃよー」とばかりに厚着した男が公園のベンチにひとり。冬は嫌だとのぼやきから、夢想は春の陽気の中へ。。。春になったらあったかくなるるる~るんるん♪みたいなノリで立ち上がり、タップを踏むのですが、まさかここで脱ぎ始めるとは(笑)!

実は昨年もひと肌脱いで下さった松本さん。また今年も見られるなんてラブラブしかも今年はかぶりつきのよいお席で(お友だちのおかげ~)鍛え抜かれた肉体美、ほんと素晴らしいですね~。さらに素晴らしいのはやはり演出!タップを踏みながら1枚、また1枚、と実に気持ちよさそうに。。。そして客席に背中を見せて立ち、最後の1枚に親指をかけた時にはもう。。。息を飲んだよね~(笑)。そこから先は。。。言えませ~ん。だって乙女なんですもんクラッカークラッカー

このダンディ松本さんが、ショー全体の演出の多くを手がけていらっしゃるようなのですが、多分世代的にも同じで、笑いのツボが合うのでしょう、今年も抱腹絶倒でした。

名作劇場「白雪姫」では、白雪姫がステージに現れた途端、客席は爆笑の渦でしたし、ドラマ仕立ての「サインはT」も笑いに笑いましたね~。もちろん「サインはV」が元ネタ。懐かしのエックス攻撃や稲妻サーブ炸裂でした。。。ってここまで書くとほんまにタップダンスショーなん?って思われそうですが、これ全部タップを踏みながらやるんですよね。ほんとすごい。でね、この演出、今風のデジタルなんて使わないんですよ~。昔の、TVを囲んでたお茶の間にタイムスリップしたみたい。TV画面に「終」の字がデカっと映されるエンディングまで完璧!夕陽に向かってみんなで走る~あぁ、青春!みたいな。。。このアナログ感がたまらないの~(笑)ドキドキラブラブ具体的にどうしてたかは説明不能なので、どうぞ来年、あなたのその目で確かめに来て下さい‼︎

こういうコメディタッチのコーナーと、しっとりとしたジャズナンバーに合わせて踊る優美なタップや、軽快で小気味のいいタップが、ほんとに絶妙な按配で構成され、スピーディに流れていく心地よいステージ。いくつもいくつもキラリと光るタップシーンがあって、never get enough!まだまだ観たいと思わせてくれるステージなのですが、また来年までお預けですね~。もう今から来年の公演が待ち遠しいというね。。。(笑) 東京リズム劇場、ラブドキドキだわ~‼︎‼︎‼︎


あまりにも単刀直入にプライベートなことを聞かれた時とか、ちょっと答えにくい時とか、はたまた答えてはマズイ時とか(笑)ってありますよね?そんな時どうします?
ということで、今日はぼかし表現いろいろです。

まずはそれに関連して面白い表現をご紹介。『Fifty Shades of Grey』by EL James から。またまたの登場で、よっぽどこのエロい小説が好きなんだと思われそうですけど(笑)、表現的にほんとに面白いところが多いんですよね~♪

今回はこれ。

Kate has been very vague as to where I am.(p.86)

Kateというのは主人公「私」(=Ana)のルームメイトです。Anaには仲のいい男友達、Joseがいるのですが、その彼が酔った勢いでAnaにキスを迫ったんですね。それで怒ったAnaが、彼からの連絡を拒否しているんです。堪りかねたJoseくん、Kateとシェアしてる部屋に電話してきて、それに対するKateの対応が上の文。

vagueというのは「曖昧な」という意味で、考えや形などがはっきりしないなんて時に使う形容詞なのですが、こんな風に、はっきりしない態度も表せます。

Kate has been very vague as to where I am.

Kateは、JoseにAnaの居場所を聞かれても、適当にいなしてるということ。このあと、Kate doesn't do vague. とあって、Kate は物事をはっきりさせないタイプではないと言っています(doesn't do と現在形ですから、通常はvagueではないという意味)。そのKateがここでは has been vague ですから、ここしばらくはvagueだということで、電話も1回や2回ではないはず。かわいそうなJose(笑)。

この表現はそのまま使えそうですね~♪ 
If he asks you, be vague as to where I am.「もしあの人に聞かれたら、私の居場所は適当にごまかしといて」なんて。どういうシチュエーションや?とちょっと思いますが(笑)。

また、面と向かっての相手に対して、あまりはっきり答えたくない時など、にっこり笑って I'd rather be vague about it.(ちょっとはっきり言いたくないなぁ)? なんてやるのもスマートかも♪

さて、今日新たにご紹介するのは『Homeland ~ Carry's Run』by Andrew Kaplan 。

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エミー賞やゴールデン・グローブ賞受賞の人気TVドラマ「Homeland」のプリークエル(シリーズ前史)、スパイ・ミステリです。


スパイものだからそれこそ秘密だらけなんですが、ある情報がどの程度信頼できるものなのかがめちゃくちゃ大事な世界。それだけに、正確さを確保するため、断定を避ける表現が目立ちます。例えば、

We contacted a Mrs. Perez, who ... (p.130)

 Mrs. Perez という人と接触した。彼女は…

a Mrs. Perez, who ... の「a」がとっても大事。普通、人名など固有名詞には a はつけないと習いますが、ここで a を消してMrs. Perez としちゃうとまずいんですね。既に知ってる人になってしまうから。世の中にはいろんなMrs. Perez さんがいるわけで、そのうちのひとりという意味で a Mrs. Perez 。もちろん接触したばかりで、聞き手はこの女性のことをまったく知らないわけです。だからそのすぐあとに、「,who … 」 と補足説明が来るのが自然。

これは、聞き覚えのない人から電話がかかってきて、その電話を人に通す場合などにも使えますね。You have a call from a Mr. Sato. (サトウさんという方からお電話です)なんて。知っておくと便利な「a」の用法。はっきりさせるため、「ア」ではなく「エイ」と発音することが多いです。

もうひとつ便利なのが、something 。

He was a slim, baby-faced thirty something ... (p.327)

彼は細身で童顔の30がらみの男 ということなんですが、はっきりとした年齢はわからない、あるいは問題ではない場合、言いたくない場合、~something なんて表現します。これも人物描写によく使う表現です。

a や something は基本中の基本単語。うまく使って表現の幅を広げたいですね♪


今回はここまでですニコニコラブラブ

いつもおつき合い下さってありがとうございますドキドキ





今日は『The World According to Bob』by James Bowen から、目に入れても痛くない猫のお話です。
洋書も和書と同じように、ストーリーを楽しむのはもちろんなのですが、これは!という表現に出会えることが、本当に嬉しいんです。もう胸キュン快感の域(笑)で、しかもこれって、とても大事なことなんですね~。

やり直し英語の初めの頃ですが、英作をするときが本当に嫌でした。理由は自分の作った文章が冴えないから。

もちろんちゃんと辞書を引いて作りましたよ。研究社の『活用大辞典』も調べて、コロケーションも確認しましたから、正確ではありました。

コロケーションというのは、語と語の相性みたいなもので、例えば日本語でも、目薬は「さす」けど、同じ薬でも風邪薬は「飲み」ますよね。英語にもちゃんとそういう相性があって、これはもう覚えるしかないんですよね。

調べる方法はいろいろあるのですが、初期の頃からやっていたのが『活用大辞典』の活用でした。この調べもの自体は面白いんです。でも、出来上がった英文が死んでるんですよね。なんか嫌なんですよ。なんか表現がズレてる感じがするんですね。

それが洋書読みを長く続けているうちに、気がついたら解消してきていました。それは自分にとって、英語で書いたり喋ったりすることが、ナチュラルなことになっていくのとパラレルだったと思います。英語のリズムが自分の中に入ったとも言えるかも。

そしてそれは、これこれ、これよっ‼︎ という表現に出会うことの連続で、少しずつ身についていったのだと思うんですよね。まだまだ在庫が少なくて、表現したいことが全部ストレスフリーで出てくるわけではないのですが、やはり言葉も心トキメク出会い勝負。いかに出会って自分のものにするかだと思います。

ということで、今日ご紹介するのは、猫パンチ(笑)。猫パンチなんてマイナーな、と笑わないで下さいね~。もう愛猫派からすると、こんな心トキメク出会いはないわけで。。。


The World According to Bob』には猫の振舞いにまつわる表現がわんさか出てくるのですが、一箇所、まるで私の愛猫ユメを見ているかのような描写があったのです。


それは、朝、BobがJamesを起こしにくるところ。

まずJamesが目を覚ます気配を感じたら、

...he( =Bob) shuffles out of his bed ..., walks over to my side of the bed and starts staring at me ... (p.13)

ふにゃふにゃとベッドから出てきて、Jamesの寝てる側まで歩いてきて、じぃ~と見つめてくるんですね。

ごめんなさい、あの~、shuffle は、ぎこちない歩き方のことをいう単語なのですが、私の日本語表現が貧困で、どうしても「ふにゃふにゃ」としか表現しようがないんです(笑)。また、うちのユメちゃんは猫用ベッドで寝ないで、私の両足首の間が夜中の定位置なので、一旦ベッドから降りてから枕元へ歩いて来ます。で、じぃ~。。。これほんと不思議ですけど、目を閉じてても視線感じるんですよね~。

それから、

Soon after that he stars making a chirruping noise, a bit like a phone. Brrr, beer.

ここで私は思わず吹き出してしまいました。あまりにも上手い表現だったので。
ベッド脇にやってきて音を立て始める(starts making a noise)んですが、それが昔の電話の呼び出し音そっくりだと。ほんとその通り!うちのユメも!

すごいちっちゃな音なんですが、目、覚めますね。でも布団から出たくないんで、そのまま寝てるふり。。。

そしたら次の手。今度は声を変えます、waaah みたいな声。これもうちのユメと一緒!そして、

...he places his paws on the side of the mattress and hauls himself up so that he is almost at eye-level with me(=James).

ベッドの端っこに手(前足)をかけて、後ろ脚で立つんですね。それで、Jamesの目とBobの目が同じ高さになるわけです(he is almost at eye-level with me)。これもユメちゃん、やるんです。そしてスタンバイ完了で、猫パンチの運び(笑)。

さて猫パンチはどう表現する?

「猫パンチ」という名詞(英語)はさすがにないですね(笑)。本では次のように表現していて、ああ、これこれ!これよ、毎朝やられるの!と、ほんとに我が意を得たりでした。

He then dabs a paw in my direction, almost as if to nudge me into recognising his message: ' don't ignore me!...

dab a paw
 
これよ!猫パンチ(優しいバージョン)。

こういう表現ね。これは辞書を引いてもダメですね。出てこない。ナマ英語で出会うしかないですね。こういう表現に出会うとほんと胸キュンなんですよ~💓

で、BobはそれをJamesの方へ(in my direction)に繰り出すのですが、うちのユメは確実に私の顔目がけてきますから、in my direction ではなくて、at my face になります(笑)。


実は猫パンチにもいろいろあってですね。dabはポンポンと優しく叩く感じ。これでもう確実に私は体を起こしますね。優しいうちに起きないと、次は爪をちょっと出してdabるので(笑)。

本気、戦うモードだとdabなんて優しいものじゃなくてjab になりますよ。これはボクシングのジャブのような鋭い猫パンチです。これは何としても避けねばなりませんから、dabのうちに起きる(笑)。

かわいいでしょ?うん、かわいいんですよ。これを私、毎朝やられてます。目覚まし要らず(笑)。

英文の後半は、その猫パンチが、まるで人が肘でちょんちょん突っついて(as if to nudge me)、「無視せんで~!(don't ignore me!)」とのメッセージを受け取らせる(into recognising his message)みたいに、という意味です。


ということで、今日は猫パンチのお話しでした。

今回はここまでですニコニコラブラブ

いつもおつき合い下さってありがとうございますドキドキ