誰かのヒーローになる。
なんか憧れる言葉だけど、できるのか?
誰かの為になる。誰かの力となる。
これと大差ないことなんだ。
運転する人には、今日みたいな月末の金曜日、あちこち混雑するのは実感できると思う。
クルマに乗る人は例外なく、目的地を目指してハンドル(ステアリングホイール)握っている。漫然とあてもなくふらふら走る自由な人は、この時間にはほとんどいない。
営業職の男性。今月の数字かき集めてまだまだ行かなくてはならない取引先や顧客に会う必要がある。地方ならクルマで移動するから、当然渋滞が待っている。
家路を急ぐ主婦も、意外と多い。昨今の共稼ぎ夫婦の母親は、自分の仕事終わったら休む間もなく職場からスーパーに走る。学生の娘と待ち合わせて今晩の食材ゲットしたら、そこから自宅へ。
あちこち混雑しているから、どこもかしも渋滞の渦。信号機のない小さな交差点では時折、右や左にシグナル出して佇むクルマが存在する。で、そのクルマの後ろは渋滞。
こういう場合、どうしたら正解なのか考えている人は少ないね。
我が道を往く、って人が一番多い。
とにかく自分のクルマが正義。行きたい所を目指して脇目も振らず走る。
でも、ちょっとだけ考えてみよう。
一旦止まって、そのクルマ通してやれよ。って思う。
そうすれば後ろの渋滞は、とりあえず解消までいかなくても、前の視界は開ける。
運転する上で、根幹は道交法がある。
優先道路だから、自分が先に行くべき。
そりゃ、正論だけどね。
この難局を切り抜けるのは、自分の采配が必要かな、って思う時ないですか?
文字でどこまで説明できるか?くどくど述べると、分かりにくいけど。
要は、道を譲ってやれって事。
それだけで、あなたはヒーローだよ。
もちろんヒロインでも(笑)
譲ってもらった相手は、間違いなくあなたの采配に感謝している。
片手をあげて、ハザードを点滅させ、感謝の意を伝えてくれる人も居る。
自分のささやかな楽しみであり、この交差点の問題解決の糸口を握るキーパーソンが自分である、という自負も持てる。
大げさかも知れないが、大切な事。
誰もが毎日、何年も何十年もしている運転。目的地を目指し、クルマのミラーと信号機を睨み付けて、アクセルとブレーキ操作。
ひとつひとつは単純だけど集中力と根氣の要る作業を、同時に行いながら次々とこなすのは、大変なご苦労だ。
そんな無機質で緊張を強いられる日常に、ほんの少しだけ潤いをもたらす
「道を譲る」
という行為を、あなたの運転ライフに是非とも取り入れて欲しい。
あなたの運転が、明らかに変わる。
なぜなら今度は、あなたが譲ってもらう側になるから。
運転に余裕が生まれ、周りを見渡せる余裕がある人のクルマは、なぜか自分も譲ってもらえるようになる。
これは、決して嘘ではない。誇張もしていない。
本当に、それは起こるんだよ。
スピリチュアル系の現象ではない。
情けは人の為ならず。
これが具現化していると、ストレスも疲労もかなり軽減できる。
優れた能力を有するサッカー選手。
様々な身体能力の中にある「俯瞰力」。
クルマの前後だけではなく、遥か上空からあなたのクルマと、周りのクルマの状況を見渡せる能力を身につけよう。
例えるのなら、相手のドライバーの精神に乗り移り、そのドライバーの意図と願望を知ると
運転は恐ろしく楽になる。
そして、相手にめちゃくちゃ感謝される。
アイコンタクトで、相手を動かせる。
もちろん、事故もトラブルも激減。
是非とも、実践して下さいね。