3.11 追悼キャンドルドーム | いつも心に太陽を。キャンドルアーティストMasa

3.11 追悼キャンドルドーム

3月11日とその前日の10日、日比谷公園での「ピースオンアース」にて、献花・追悼のキャンドルドームを設けさせていただきました。



たくさんの人々の気持ちを受け、そして一歩一歩前に進むための、祈りと希望の想い。

「桜灯」桜と灯はその象徴でした。







2日間を通し、たくさんの方に、献花、献灯をしていただきました。







たくさんの人がこの震災を経験し、人それぞれの2年間があったことを、あらためて感じました。

抱えていること。
忘れられない想い。
やりきれない想い。

祈りを捧げる人々の行動、表情は、痛烈に自分の胸を揺さぶりました。

口を真一文字に結び、拳を握る方、
嗚咽を上げて涙を流す方、
放心した様に炎を見つめる方、
無表情のまま頬を揺らす方

でも、そういったドームの中にも、笑顔な人もいます。

僕は、例えばその笑顔の人達が不謹慎というわけではなく、その笑顔も「希望」であり「光」なのだと思います。

元気な人は、元気な人なりにできることはいっぱいあるから。




だから、この追悼ドームに、笑顔の人がいて良いのだと思いました。








たくさんの想いと共に寄せられた、数千本のお花。
















お供えをしていただいたお花は、包装を取り、花束へとまとめさせていただきました。

そして、桜の木のもとへ。






桜の木の下に皆で集まり、皆の想いと祈りが、天高い星へしっかりと届く様にと、無心で作ったドーム。

自分の感情であるのかないのか、それを使命感と言っていいのか、とにかくなにかの力に動かされ、ただ身体にまかせる様な感覚。

自分達の想いを込める場所だけではなく、皆の想いを受ける場所。








初日の10日は煙霧を伴う強風により、ドームが動いてしまうというトラブルも起こりました。
ドームの自重とウェイトをあわせて、総重量400キロ強のドームが、風という目にも見えないものに動かされて、いくつかのキャンドルも割れてしまいました。

そんな強風の中、あちこちのテントで、スタッフも来場者の方も皆が一緒になって風に負けまいと力をあわせ、冷静に指示を出し天幕や支柱を支えあう姿は、まるでこの震災後の日本を見ているようでした。







なんというか、自分を含め、みんな、強くなった。
この2年で僕たちは、いつもとは違う2年間を過ごしたことで、成長した。
そう感じました。










制作、運営に関わっていただいたスタッフのみなさまだけではなく、献花、献灯、手を合わせていただいたみなさまと一緒にこのドームを作ることができました。ありがとうございました。

今回、東日本大震災での被災者支援に多大な活動をしている「CANDLE JUNE」さんより提供していただきました大きなキャンドルを、みなさまの献灯のろうそくへの点火の火として灯させていただきました。ありがとうございました。



あの日から、2年という月日が経ちました。

あらためまして、東日本大震災での犠牲者へのお悔やみを申し上げます。

そして、被災されました方々にも、心よりお見舞い申し上げます。



Peace On Earth
http://www.peaceonearth.jp/

フラワーアーティスト
櫻田博嵩(ネノウワサ)
http://nenouwasa.com/

ドーム協力
ReNature
http://renature.jp/

写真協力
平塚 翔 http://sho.suichu-ka.com/
柏原 彰太