着物で胡弓。初めての経験で、中子先の置き場所がわからなくて、胡弓をまともに構えられない・・・こんなことは予想もしていなかったことだった。糸を替えてしまったため音もどんどん狂うし・・・。一生分の演奏の恥をかいたような気がして、演奏を途中で投げ出したくなった。
よく考えたら、胡弓を教えてくれている先生は、男性だからハカマなのだろうなぁ・・それともスラックスみたいな。和服での指導は・・・ないよねぇ(^^;
胡弓の練習をしたくて、したくて。着物を着ているときのようにひざに布をかけて、あれこれ工夫をして弾いてみた。こうでなくちゃいけないなんていう決まりがないらしい胡弓演奏。ひざ頭にぽんと付き立てて弾く人も居るという。中子先を短く切ってしまう人も居るらしい。決めた。私流のスタイルで今度は弾こう。
なんとか弾けそうな気がしてきたら、一度だけお稽古をしてもらった「黒髪」を練習したくなった。もう一度、もう一度・・・CDにあわせて、またもう一度、もう一度・・・放っておいたら明日の朝まで弾いてしまいそうなくらいに、何度も弾き続けたい気持ちになる。
腕・・・・そうだった。また悪くするといけないから、このくらいで止めておかなくちゃ。胡弓にはまりつつある。今度こそ、着物姿でもきちんと弾けるようになっておきたい。