これまでにさまざまなタイプの「お別れの会」の司会をお手伝いさせていただきましたが、今日ほど強い「遺志」を感じた式典はありません。
ご自分の余命を分かった上で自ら式典の具体的進行、愛するご家族へのメッセージに至るまで見事なまでに形にされた会でした。
ドクターとして医療の最先端に身をおきながら予期せぬ病を告げられた時、その恐怖を受け入れ、ご家族のために余命を精一杯生きた一人の若き医師。
式典で流れたDVDレターからも大きな笑顔で穏やかに語りかけるドクターの姿がありました。
笑顔の前にどれほど大きな不安と恐怖に押し潰されそうになっただろう…。
会場の外は冷たい涙雨となりました。