ネットでは、スマホに好きな辞書を入れておけば、電子辞書はいらない、という意見が多いが、俺はそうは思わない。
ふだんyahoo辞書や英辞郎をよく使うが、そんなスマホアプリと比べると電子辞書はやっぱり使っていて楽しかった。
電子辞書とスマホ辞書はどちらにもいいところとそうでないところがあるが、いまはまだ「電子辞書はもういらない」というほどスマホの辞書は使いやすいものでも楽しいものでもない。
いずれ辞書アプリが発展すると電子辞書はいらなくなるのだろうと思う。
タブレットと電子辞書の携帯性は同じようなものだし、スマホと電子辞書ではスマホは必ず携帯するものだろうけど、電子辞書はそういう気にはならない。
スマホアプリが電子辞書の使いやすさを提供するときが電子辞書がその役目を終えるときだろう。
かつてワープロ専用機がパソコンに駆逐されたように・・・
やっぱり電子辞書はスマホやタブレットなんかとは違うところで便利で楽しいのだ。
自分が電子辞書が持っていると思うアドバンテージは・・・
1.辞書に対する信頼性
電子辞書のコンテンツは発売されている書籍ベースのもので出自が明らかである。
電子辞書はそれだけで動作が完結している安心感があるのに対して、スマホの辞書、特にオンライン辞書ではいつまでも使えるわけではないと思ってしまうし、どのような方針で誰がどのように作tったか判然としないアプリも多い。
2.検索のしやすさ
純粋に生活上のことを調べるということに関しては、電子辞書は言葉を即座に打ち込んですぐに調べることができ、とっても使いやすいものだ。
それに対して、WEBサイトなどで英語や意味不明の日本語を調べたりするときは、すぐに連携できるスマホが便利だ。
しかし、電子辞書には信頼できる複数の辞典や事典を同時に調べてリストアップしてくれる辞書横断検索という素晴らしい機能がある。
スマホのアプリでもMyFindや検索ハブ、Seeqなどの検索系アプリがこのような機能を提供してくれるのだろうけど、辞書で調べるということに限って言えば、電子辞書にはまだまだおよばない。
やっぱりわかりやすく楽しく使えるのは電子辞書の方だ。
俺はいずれ、カシオやシャープが発売している電子辞書みたいにつかえるアプリが登場すると思っている。
コトバンクやデ辞蔵なんかがそういうのを目指していると思うが、まだまだ電子辞書に対抗するほど使いやすくも楽しくもない。登録できる辞書も、とてもそろえてみようと思えるものではないし、そろえたところであまり意義を感じない。
3.値段
値段は同じコンテンツでそろえるとスマホアプリの方が少し安いか。
電子辞書も紙辞書に比べるとコストパフォーマンスが高いが、スマホの場合は不必要なコンテンツを入れることもないので、さらにお得だろう。
ただ、スマホのコンテンツは電子辞書ほど充実はしていない。これからだと思う。
いつまでも使えるという信頼性も加味したお得感はまだまだ電子辞書のほうにあるだろう。
4.電池のもち
なんといっても電池のもちは電子辞書の方がよい。
カシオのような乾電池タイプでは1ヶ月。
シャープのようなスマホと同じ充電タイプでも1週間はもつ。
スマホと比べると断然、電池のもちがよい。
使い方のスタイルによって電子辞書とスマホとどちらがいいというのはあるだろうけど、ネットでよくみるスマホ絶対というのはまだ違うだろうと思う。
ところで、気になっていることがある。
電子辞書の魅力はネットにつながることではないし動画や電子書籍を見ることではない。
特にシャープの電子辞書はそういう魅力を売りにしたいように感じるが、そんなことをするとスマホと同じになってしまう。電子辞書がスマホを目指してスマホに勝てるわけがない。
ダウンロードコンテンツとかはあくまでオマケにとどめておかないといけない。
カシオさん、シャープさん、ものごとの本質をとらえて、これからスマホでは実現できない電子辞書を作ってくださいね。