今回は、売買したときの利益について学習していきます。

今回の学習テーマは4つになります。

 

 

 

仕入れ値(原価)と定価

 

 

 

仕入れ値とは、お店が仕入れてきたときの値段で、原価とも言います。

定価とは、お店がつけた値段で、仕入れ値をもとにして決めています。
仕入れ値で売れば、仕入れ値との差がお店の利益になります。

 

 

 

 

 

定価と売り値

 

 

 

 

 

定価で売れればいいのですが、売れなかった場合は損が大きくなります。
ですから、利益を少なくする、または損を小さくするために、お店は売れ残った商品を値引いて売ります。

売り値とは、最終的にお店が売ったときの値段のことです。
定価で売れば定価が売り値、値引いて売れば値引いた値段が売り値となります。

定価を仕入れ値を、売り値は定価を1としています。
※もとにする量がそれぞれ違うことに注意!

 

 

 

 

利益

 

 

 

 

定価で売った場合→仕入れ値と定価の差が利益(損失)
値引いて売った場合→仕入れ値と売り値の差が利益(損失)

最終的な利益は、仕入れ値と売り値の差になります。
もちろん、売り値が仕入れ値を下回れば損になります。

 

 

 

 

売り上げ高

 

 

 

 

お店は商品を1つだけ仕入れて売るわけではなく、複数扱います。
ですから、全体を見る必要があります。

売り上げ高は、複数の商品を売ったときの売り値の合計のことです。

全体の利益(損失)は、売り上げ高と仕入れ値の合計の差になります。

2種類の売り値が出てきた場合は、たいていはつるかめ算で解いていく。

 

 

 

 

それでは例題を解いてみましょう。

 

 

 

 

 
例題1
 
仕入れ値が200円の品物に、2割の利益を見込んで定価をつけたら何円になりますか。

解説
2割→0.2(※歩合は小数にしてから計算する)
仕入れ値を1とすると、定価は
   1+0.2=1.2となる
よって、定価は
   200×1.2=240円

 

 
例題2
 
25%の利益を見込んでつけた定価が1250円の商品の仕入れ値は何円ですか。

 

解説
25%→0.25(※百分率は小数にしてから計算する)
仕入れ値を1とすると、定価は
   1+0.25=1.25となる
よって、定価は
   1250÷1.25=1000円

 

 
例題3
 
定価が300円の商品を2割引きで売ると、売り値は何円になりますか。

 

解説
2割→0.2(※歩合は小数にしてから計算する)
定価を1とすると、売り値は
   1-0.2=0.8となる
よって、売り値は
   300×0.8=240円

 

 
例題4
 
ある商品を25%引きで売ったら180円になりました。定価は何円ですか。

 

解説
25%→0.25(※百分率は小数にしてから計算する)
定価を1とすると、売り値は
   1-0.25=0.75となる
よって、定価は
   180÷0.75=240円

 

 
例題5
 
仕入れ値が1000円の品物に2割の利益を見込んで定価をつけましたが、売れなかったので定価の15%引きで売りました。このときの利益は何円ですか。

 

解説
仕入れ値:1000円
定価:1000×(1+0.2)=1200円
売り値:1200×(1-0.15)=1020円
利益:1020-1000=20円

別解:割合だけで考える
仕入れ値を1として割合で考えると
   定価:1×(1+0.2)=1.2
   売り値:1.2×(1-0.15)=1.02
   利益:1-1.02=0.02
よって、利益は仕入れ値の0.02にあたるから
   1000×0.02=20円

 

 
例題6
 
ある商品に、40%の利益を見込んで定価をつけました。しかし、売れなかったので15%引きで売ったところ、475円の利益がありました。このとき、仕入れ値はいくらですか。

 

解説
仕入れ値を1として割合で考えると
   定価:1×(1+0.4)=1.4
   売り値: 1.4 ×(1-0.15)=1.19
   利益:1.19 -1=0.19
よって、利益は仕入れ値の0.19にあたるから
   475÷0.19=2500円

 

 
例題7
 
ある商品を、定価の1割引きで売ると96円の利益があり、定価の2割引きで売ると48円の損になります。この商品の仕入れ値は何円ですか。

 

解説
定価を1とすると、0.9と0.8の差0.1が
   96+48=144円
仕入れ値は    144÷0.1=1440円
1割引きで売ると96円の利益があるから
   売り値:1440×(1-0.1)=1296円
   仕入れ値:1296-96=1200円

 

 
例題8
 
仕入れた商品を、4割の利益を見込んで、1個420円で売ることにしました。ところがそのうちの何個かは壊れていて売ることができなかったので、全体の利益は、はじめに予定していた利益の65%にあたる3900円になりました。壊れていた商品は何個ありましたか。

 

解説
はじめに予定していた利益は
   3900÷0.65=6000円
1個あたりの仕入れ値は
   420÷(1+0.4)=300円
1個あたりの利益は
   420-300=120円

したがって、仕入れた個数は
   6000÷120=50個

売り上げ高は
   300×50+3900=18900円
売れた品物の数は
   18900÷420=45個

よって、壊れた品物の数は
   50-45=5個

 

 
例題9
 
ある商品を40個仕入れ、2割の利益を見込んで定価をつけました。何個か売れ残ったので、残った商品を1割引きで売ったところ、全部売れて、1408円の利益がありました。これは予定の利益の88%でした。値引きして売った商品は何個ですか。

 

解説
はじめに予定していた利益は
   1408÷0.88=1600円
1個あたりの利益は
   1600÷40=40円

1個あたりの仕入れ値は
   40÷0.2=200円
1個あたりの定価は
   200×(1+0.2)=240円

値引いたときの売り値は
   240×(1-0.1)=216円
値引いたときの1個あたりの利益は
   216-200=16円

つるかめ算で求めて
   (40×40-1408)÷(40-16)=8個

 

 

 


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