杜康潤のトコトコ三国志紀行/杜康潤 | 読んだり観たり聴いたりしたもの

杜康潤のトコトコ三国志紀行/杜康潤

この所三国志ブームが訪れている我が家(というか妻)。

GoGo文庫を読んだり光輝を読んだりしている訳だが、偶然ふと図書館で見かけたのでタイトルだけで借りてみた。

 

うーむ。まややが居た。特濃の三国志マニアが中国全土を巡り巡って6万キロ。本人が的確に表現するとおり、三国志の英雄の残り香を嗅ぎまくる旅路を綴ったエッセイコミックだ。

 

ノリはほぼジャニーズ追っかけと変わらないので、史跡にたゆたう文学的香りとか系統的歴史雑学とかを期待してはいけない。が、少しでも三国志が好きだと思う人なら、こいつアホだろと思いつつ共感し、クスリとし、時に爆笑し、そして万感の想いを胸に、著者と一緒にホロリと涙することが可能だろう。


ただし、著者は孔明&曹操ファンということで、孫呉情報に関しては極めて比率が少ないため関係者は注意されたい。

 

しかし、1800年という時を考えれば、すでに土に還って場所も定かで無いような史跡墳墓も多いものの、それでもきちんと代々祀られて残っている物も多くてビックリだ。同年代の日本で考えると、邪馬台国はどこにあった?なんて探している歴史のレベルの差に愕然とする。

 

Amazonで調べると、「孔明のヨメ。」という近著があった。残念ながら図書館には蔵書が無かったが、機会があれば手にしてみたい。

 

杜康潤
杜康潤のトコトコ三国志紀行