鼻血 | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

鼻血

朝布団から這い出すと、首筋が痛み、頭にも鈍痛があった。

脚がやたらと重く、引きずりながら洗面所まで辿り着いた。

すると、鼻の中に、何かがあふれてくる。

洗面台が赤く染まった。

俺はゆっくりと顔を上げた。

鏡に映った、俺。

鼻から流れ出した血が、顎の先から滴り落ちている。

指で鼻を摘み、トイレに駆け込んだ。

トイレットペーパーを鼻に押し込んで、俺はバイトへ向かった。

今日に限っては、バイトをサボりたかった。

俺は、疲れ果てていた。

俺はもう、限界かもしれない。