「2012年までに白熱電球の製造はとにかく撤退しなさい」的経済産業省の御達しによって日本製白熱電球は絶滅危惧種となり、レッドデーターブックに登録、絶滅する事が確定しました。
既に最大手のTOSHIBAさんが今年の3月に盛大な製造中止式典を催し、東京芝浦電気以来、主力であり続けた白熱電球の歴史に実質上幕を降ろしたのです。
現在照明器具売り場の白熱電球は縮小傾向あり、シリカタイプはともかく、TOSHIBAクリア60Wに至っては既に消滅している売り場もあります。
経済産業省の思惑は、消費電力つまりCO2排出量の大きい白熱電球を駆逐して環境に優しい省エネECO照明、発表当時は電球型蛍光灯の普及に需要と供給のベクトルを合せる事にあります。
価格もこなれた電球型蛍光灯ともうすぐ絶滅する白熱電球クリアタイプ
今や照明業界はLEDが花形。電球型蛍光灯さえ古ぼけて見える程、凄まじい技術革新の流れの中に有ります。
果たして電球型蛍光灯、電球型LEDが、白熱電球の代替えになるのか?
少なからず照明にこだわり、白熱電球にたどり着いたログハウス系、古民家のオーナー方々にとってはゆゆしき問題。
ガラスに粒子を塗布したシリカタイプは電球型蛍光灯で妥協できるとして、問題はクリア電球の代替え照明になるかが大きな問題です。
現物で検証しました。
まずは後藤照明の「ボギー」から
ん?なぬ?って感じ。
次はおしゃれなこれも後藤照明の「ジェーン」
ぬボーっとした感じ。
次はガラスシェードで覆われる笠松照明の「デッキライト」
ただ「明るくしてます私」といった感じ。
ついでに全体的な雰囲気は
全く同じ設定で撮った画像ですが、雰囲気は全く別物。
「いとおかし」的な要素が蛍光灯にはありません。
ただ、明るくしている事だけに特化した、照明器具と言えます。
考察:クリア電球から電球型蛍光灯への代替えは、一度クリア電球の雰囲気になじんでしまった、こだわり人間にとって無理。
波長とか、色合いとか難しい基準は分かりませんが、蛍光灯の単調さを改めて確認できました。
後は電球型LEDの開発にに期待するしつつ静かに絶滅する日を待つしか無いのでしょうか。