何故
友人の彼女(仮にA子とする)はとても霊感の強い人で、その友達(B子)がA子の家へ遊びに来ていた。
夕方になり、B子は自分の家へ帰る事にした。
帰りは「駅まで送る」とA子が言ったので、二人で線路横の道を歩いて行く事にした。
すると前の方から男性が一人歩いてきた。
A子はB子に「前から男の人が来るよね?」と尋ねると、「うん、来るけど何か?」とB子は答えた。
A子の表情がみるみる強張る。
A子はもう一度聞いてみた。
「黒いカバン持ってるあの男の人だよ。見えるよね?」
B子は「あんたさあ、普段 霊の話ばっかしてるから、また怖がらそうと思ってそう言ってるんでしょ?大丈夫よ、霊感のない私にもはっきり見えてるんだから!」と改めて答えた。
だんだん男性は近づいてくる。
A子は線路側、B子はその隣。
男性とすれ違うのはB子の方だった。
すれ違いざま、男はそれまで下を向いて歩いていたのに、ふっと顔を上げB子の顔を睨んでこう言った。
「なんで、わかったんだ…」
その後、すっと姿を無くし消えてしまった。
B子は失神してしまったらしい。
夕方になり、B子は自分の家へ帰る事にした。
帰りは「駅まで送る」とA子が言ったので、二人で線路横の道を歩いて行く事にした。
すると前の方から男性が一人歩いてきた。
A子はB子に「前から男の人が来るよね?」と尋ねると、「うん、来るけど何か?」とB子は答えた。
A子の表情がみるみる強張る。
A子はもう一度聞いてみた。
「黒いカバン持ってるあの男の人だよ。見えるよね?」
B子は「あんたさあ、普段 霊の話ばっかしてるから、また怖がらそうと思ってそう言ってるんでしょ?大丈夫よ、霊感のない私にもはっきり見えてるんだから!」と改めて答えた。
だんだん男性は近づいてくる。
A子は線路側、B子はその隣。
男性とすれ違うのはB子の方だった。
すれ違いざま、男はそれまで下を向いて歩いていたのに、ふっと顔を上げB子の顔を睨んでこう言った。
「なんで、わかったんだ…」
その後、すっと姿を無くし消えてしまった。
B子は失神してしまったらしい。
お別れ
中一の時、小学校からの友人を一人亡くしている。
電車に跳ねられて死んでしまった。
次の日、臨時の集会が体育館で行われた。
校長先生が説明する中、何人もの人が涙を流し泣いた。
暫くすると、三年女子が急にザワザワと騒ぎ始め、悲鳴にも近い声で叫んだ。
その時は何の事か解らなかったが、次の授業の時間に謎は解けた。
担当の先生が、先程叫んでいた三年女子の担任だったからだ。
一人の女子がふと高い位置にある窓を見上げると、死んでしまった彼が白い着物を着て、こちら側を覗いていたそうだ。
隣りの子に伝えると、その子も確認が出来て、どんどん伝わっていき、何人もの人がその姿を見たという。
最後のお別れ…
私もしたかった。
電車に跳ねられて死んでしまった。
次の日、臨時の集会が体育館で行われた。
校長先生が説明する中、何人もの人が涙を流し泣いた。
暫くすると、三年女子が急にザワザワと騒ぎ始め、悲鳴にも近い声で叫んだ。
その時は何の事か解らなかったが、次の授業の時間に謎は解けた。
担当の先生が、先程叫んでいた三年女子の担任だったからだ。
一人の女子がふと高い位置にある窓を見上げると、死んでしまった彼が白い着物を着て、こちら側を覗いていたそうだ。
隣りの子に伝えると、その子も確認が出来て、どんどん伝わっていき、何人もの人がその姿を見たという。
最後のお別れ…
私もしたかった。
握り締める手
18歳の時、中学の時の同級生を事故で失ってしまい、友人と通夜に駆け付けた時の事だ。
泣きながら妹の死を悲しむお姉さんの話を二人で聞いていた。
「結婚が決まっていたのよ、あの子…」
とても悲しかった。
私も友人も正座をしていたのだが、途中で小刻みに震える友人の事が気になり始めた。
『泣いているのか?脚が痺れたのか?』などと考えつつ、帰る事にした。
外へ出てから、友人に尋ねた。
「さっき、震えてたけどどうしたの?」
友人は真っ青な顔で答えた。
「あいつが隣りに座ってて、ずっと俺の方を見ながら、手を握り締めてたんだよ!」
そういえば、友人とあの子は中学の時、付き合ってたっけ…
泣きながら妹の死を悲しむお姉さんの話を二人で聞いていた。
「結婚が決まっていたのよ、あの子…」
とても悲しかった。
私も友人も正座をしていたのだが、途中で小刻みに震える友人の事が気になり始めた。
『泣いているのか?脚が痺れたのか?』などと考えつつ、帰る事にした。
外へ出てから、友人に尋ねた。
「さっき、震えてたけどどうしたの?」
友人は真っ青な顔で答えた。
「あいつが隣りに座ってて、ずっと俺の方を見ながら、手を握り締めてたんだよ!」
そういえば、友人とあの子は中学の時、付き合ってたっけ…