東京駅八重洲口駅前開発の大失敗
2018年の都内の桜
ブログ再開!
長きにわたり中断していたブログですが、再開いたします。
他業種に転職していましたが、タクシードライバーに戻ってまいりました。
この10年、新たな体験、出会い、感謝、喜び、苦労、挫折等様々なことがありました。
この経験が、接客プロドライバーとして活かしていければと思います。
都内の道路や建物も随分と変わりました。
虎ノ門、汐留、丸の内、渋谷・・・新しい建物が景色を変えました。
お客様の流れも変わったのでしょうか・・・
1メーター710円から410円に。
短距離のお客様の利用が増え、タクシーも随分便利になったのではないでしょうか。
ドライバーとしてはどうなのでしょうか。
営業回数が倍くらいに増え、新たなお客様との出会いとドラマも増えることでしょう。(笑)
お暇なときにどうぞ覗いてください!
品格(ホテル)
私は、1日に数回は必ずといっていいほど、ホテルにお客様をお乗せしていく。
またはホテルのタクシー乗り場に客待ちで付けることもしばしばある。
車寄せのあるレベルのホテルの品格は、ドアマンを見れば判ってしまう。
一流のホテルのドアマンはハイヤーやタクシーのドライバーに対して、とても丁寧でかつ迅速的確である。
ところが、その一流と呼ばれるホテルにもかなりの甲乙がある。
ホテルご利用のお客様にはとても丁寧に接客しているが、我々タクシードライバーやハイヤードライバーに対して非常に態度の悪いドアマンを良く見かける。
ドアマンはタクシーを利用するお客様には玄関から出てくるお客様をスムーズにタクシーへと導き、荷物が大きいときにはトランクサービスをし、待たせることなくドアサービスまでこなす。
常に笑顔で気持ちよくお客様を送り出したり迎え入れたりするのは当然。
本当に一流のホテルのドアマンはお客様だけではなく、我々ドライバーにも非常に丁寧である。
気持ちの良い誘導、いつもお世話になります、といった態度で接してくれる。
ところが、ホテルによっては、お客様がいなくなるとコロッと顔つきを変え、お前らドライバーごときが!と言わんばかりなに乱暴な合図や言葉使いをしてくる者もいる。
お客様だけでなく、出入りする業者やドライバーに対しても丁寧な態度は、そのホテルの品格をあらわしている。
これもホテルのしつけが行き届いている証拠である。
先輩に聞いた話だが、昔はタクシードライバーの両替の為の小銭を用意しているホテルもあったようだ。
けっして高い金額を取るホテルが一流だとは到底思えない。
実際、ご乗車いただいたお客様の口からも聞いたことが何度となくあった。
「あのドアマンの態度はひどいね。我々には丁寧だけど運転手さんにはひどい態度だね~。腹立たない?こちらまで気分悪くなるよ。」
なんて言われる。
接客業のトップと言っても過言ではないドアマンはホテルの看板ではなかろうか。
そのしつけはホテルのランクや品格を示している。
ホテルだけではない。デパートや百貨店もそう思える。
規制緩和のツケ
ここのところタクシー業界に激震が走っている。
タクシー業界最大手の会社に事業許可取り消しが下るかもしれないというのだ。
小泉内閣時代に規制緩和が大幅に成され、タクシーの台数が急激に増えた。
2008年末時点で5万4863台ものタクシーが都内を走っている。
このツケは多くの乗務員に圧し掛かっている。
台数が増えれば増えるほど1台あたりの営収は減る一方。
更に昨今の不景気が輪をかけ、歩合給で稼ぐ乗務員には大打撃である。
そのため、コンプライアンスに対して甘くなり、超過時間乗務を強いられる結果となっていた。
法律で定める1乗務の拘束時間は残業を含め21時間。月だと262時間となっているが、できるだけ稼ぎたい乗務員は相番の出庫に間に合う時間ギリギリまで乗務していたのである。
1乗務24時間近く乗務するものもいた。
そんな現状に御上のメスが入った!
タクシーの台数を減らすため監査を厳しく実施。
そして先ず、業界でも目立つ大手タクシー会社に白羽の矢が立ったのだ。
過去3年での違反点数の累積で事業許可取り消しの可能性が出てきたという訳だ。
グループ会社を含めタクシー2000台以上を保有する会社の、うち320台が営業できなくなるかもしれないという。
まあ、違反していたのはこの会社だけではなく、多くのタクシー会社が同じように営業していたはずだと思う。
タクシーが減るのは良い事かもしれないが、それによって職を失う人も多くいるのである。
320台と一口に言うが、約700人以上の乗務員が路頭に迷うわけである。
規制緩和のツケがここに来て形となってあらわれてきている。
急な割り込みやスピード違反、居眠り運転等、無謀な運転や過労状態での乗務。
交通事情の点から見れば、深夜の繁華街のタクシー渋滞や2重3重にもなっている客待ちの列。
これらが、ここ数年ひどくなったのもこの規制緩和に多くの原因があると言えるのではないだろうか。。。