2.3.3 劣化の機構(アルカリシリカ反応)  :2014年度コンクリート診断士試験 | コンクリート・不動産系の資格をとるべ (‘jjj’)(‘jjj’)(‘jjj’)

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こんにちは!


gorogoroです。



ここでは、アルカリシリカ反応についてです。


アルカリシリカ反応を学校でならったときは、実際にアルカリシリカ反応により損傷した構造物が身近にあるなんて思ってませんでした。

実際、就職して16年になりますが、アルカリシリカ反応を取り扱った仕事はしたことがありません。

しかし、ここ広島県にはアルカリシリカ反応による劣化が顕在化した構造物が結構あります。



 


アルカリシリカ反応は反応性骨材の存在で発生するので、骨材の産地により地域性があります。

日本ではアルカリシリカ反応による損傷は、中国、近畿及び北陸地方で多くみられます。


一方で、アルカリシリカ反応で損傷した構造物が発見されて以降、その原因を突き止め、対策がとられてきました(1986年:アルカリ総量規制など)。

これらの対策によりアルカリシリカ反応が原因の損傷は劇的に減ったといわれています。


劣化の原因をつきとめ、その対策を適切にとることが大事であるということだと思います。



では、アルカリシリカ反応に関する問題です。



2章 対象 : 2.3.3 アルカリシリカ反応


■ 問題 3-5 ■
アルカリシリカ反応に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

(1) 岩石中のシリカ鉱物で、コンクリート中の水酸化アルカリと反応するのは、オパール、火山ガラス、クリストバイト、トリジマイトなどのシリカ鉱物や石英などである。

(2) アルカリシリカ反応により発生するひび割れは、無筋コンクリートの場合亀甲状となる場合が多い。また、鉄筋が密に入っている梁などでは、主筋に沿ったものとなる場合が多い。

(3) アルカリシリカ反応への対策として、1989年にアルカリ骨材反応抑制対策などの方法が規定されて以降、新設構造物ではアルカリシリカ反応による損傷は少なくなっており、現行の基準ですべての骨材に対策がとれると考えられている。

(4) アルカリシリカ反応による異常膨張は、アルカリシリカゲルの吸水膨張によるものである。よって、水分が供給されなければ、アルカリシリカ反応は進行しない。


◆ 解説 ◆(1) 記述の通りである。国内で損傷を受けた反応性骨材として、火山岩系、変成岩系、堆積岩系などがある。

(2) 記述の通りである。

(3) モルタルバー法や化学法では判定できない種類の骨材もあることが分かっている。よって、不適当。

(4) 記述の通りである。

正解 (3)




以上です。



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では・・・




gorogoro