森のようちえんの卒園生と 赤岳へ ―
てっぺんから
来た道を ふりかえる
その スケールの おおらかなこと
こんな体験は
毎日せんでも よろしいでしょうが
もし そんな日が いちにちあって
それを 共有する
なかまが いれば
それは 測れないほど おおらかで
図れないほど 豊かなことです
下山後の 露天風呂で
男子3人が
お湯の浮力を 借りて
お互いの身体を 抱き上げては
まるで 今 眼の前に 広がっているかのような勢いで
てっぺんから見た あの景色のことを 話していました
― 雲 すげえ 早かったよな !
― マッハだよ! マッハ!!
― 乗ってみて~ !!!
体験がもたらすものって なんだ ?
日々を生きることの豊かさって なんだ ?
おやすみなさい ―
今夜は 夢の中で
マッハの雲に 存分に 乗ってくださいな
心をこめて ―