突然、我が家にホームステイ

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今日の夕方 暗闇迫る中

 

玄関前で 大工仕事をしていたら

 

カッチャ カッチャ と オスのジョウビタキが

 

すぐ傍のヤマナシの枝で 呼びかけます

 

 

目の端で その姿を認めながらも

 

― ごめん かまってらんないよ

 

と 大工仕事にけりをつけるべく 没頭していたら

 

 

手を伸ばせば 届くような距離を 移動しながら

 

カッチャ カッチャ という声が続くのです

 

 

その警戒音や動きは

 

なんだか 怒っているようでもあり

 

なんだか イライラしているようでもあり

 

子育ての季節でもなかろうに

 

まあ 忙しない やっちゃ

 

と 思っていましたら

 

 

もう 待ちきれん

 

とばかりに ピュウと飛んで

 

玄関の庇の下に 吸いこまれてゆきました

 

 

 

懐中電灯で 照らしてみたら

 

まあ そこは 彼のねぐらだったのです

 

 

扉を開けた すぐ斜め上で

 

いやいや ここは死角

 

まったく 気づきませんでした

 

 

まあ かくして

 

夕方以降の 玄関のドアは

 

静かに 開け閉めするという

 

共生の即席ルールが生まれ

 

 

 

シベリアからの 突然の留学生を迎えることとなった 我が家には

 

ささやかな興奮が 満ちていて

 

夕食もそこそこに

 

何の用がなくとも

 

ソワソワと 玄関の扉を開けては

 

手を伸ばせばつかめるほどの場所で 丸くなっている

 

朱色の羽毛の 愛いやつを 眺めては

 

クスクスと笑い

 

豊かな時間が 過ぎています

 

 

あ ちなみに

 

我が家では

 

留学生の名を ジョウビタキのジョーと 呼んでいますが

 

案外 彼は

 

― ヨーシフと 呼べよな

 

と シベリア訛りで 愚痴っているかもしれません

 

 

 

 

 

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啓蟄の足音

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雪は

 

雨よりも ゆっくりと

 

大地に滲みゆく 水

 

 

乾いた季節に

 

誰も これほど

 

気長に ゆっくりと

 

大地に 水を 撒くことはできないものだから

 

 

天が 代わって

 

そんなふうに 雪を 撒いてくれて

 

 

大地 潤い

 

ゆっくりと

 

春 萌え立つ

 

 

 

 

 

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今週という長文

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週の始まりの日 ―

 

北の大地で

 

小児がんの子どもたちとのキャンプが 終わって

 

Mさんと 男二人

 

誰も入っていない 山の上まで

 

束の間の スノー・ピクニック

 

 

スノーモービルとは

 

似つかわしくないかなと 苦笑いしながらも

 

スケールの大きなフィールドを

 

満喫しました

 

 

 

 

 

見わたす限りの 人気のない景色に

 

トルストイの 『 人にはどれだけの土地がいるか 』

 

を 思い出しました

 

 

ここで暮らすなら

 

6畳の簡素な小屋くらいで 充分だと

 

それこそが 私を 豊かに充たすと

 

芯から 思いました

 

 

多くを持たず

 

感謝を持って

 

天然より 少しずつを いただき

 

いただいたものは 常に 分かちあい

 

様々の感覚を澄まし 吸い

 

幸せの言葉を紡ぎ 吐き

 

 

最後には

 

私の身体を横たえた サイズの

 

大地だけを いただき

 

この身体を また

 

多くの命に 分け与えて 還ってゆく

 

 

 

北の大地からの 帰り道

 

背中の荷が

 

いつも以上に 重く感じたのは

 

気のせいでは ないでしょう

 

 

 

 

そして

 

その今週を 共に過ごした

 

小さな人たちが

 

いつも以上に まぶしかったことも

 

気のせいではありません

 

 

僕は

 

たとえ カメラを 持たなくとも

 

ひとつの命の輝きを 認め 応援することができる

 

 

いつも こうだ

 

よかれ よかれと 頑張りすぎては

 

野に背中をさすられて

 

人として 本来の 優しき姿に 戻ることができる

 

 

 

 

 

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snow art 3

 

 

子どもたちとは 言いあっていたのです

 

17:30になったら

 

― キャンドルで ライトアップしようね

 

 

 

17:30以降の お迎え時の親子の言葉や態度が

 

なんともまあ 素敵でした

 

 

今夜は 突風ですから

 

朝になったら

 

崩れているかもしれない アートです

 

 

寛容で はかない アートです

 

 

寛容と はかなさへの気づきは

 

いのちを 豊かに伸ばします

 

 

どれほど よかれであっても

 

不寛容と はかなさに対する鈍感は

 

いのちに 強いることが増えるように思います

 

 

願わくは

 

寛容で はかない アートが

 

暮らしの中で ささやかに 息吹かんことを ―

 

 

 

 

 

snow art 2

 

 

Nちゃんと Sちゃんが 抱き合って

 

― キャアアッ !

 

と 嬉しそうに 叫んでいる

 

その視線の先には

 

 

 

 

― これ 乗せて! これ サイゴ!

 

 

皆が 次々に 持ってくる

 

幾つもの 最後の1ピースが

 

乗せられてゆく 雪のお城があります

 

 

ちなみに この形になるまでに

 

お城は 二度 大崩壊する ドラマがありました

 

 

みんなのアートで 大切なのは

 

うっかりや 失敗は

 

不可欠で ウェルカム!だということです

 

 

そこを よかれとコントロールしすぎると

 

アートの神さまは

 

そっぽを向き出して ご機嫌ななめになるのです