1月17日。
新聞やテレビで阪神・淡路大震災のことが伝えられています。
テレビに映っている小学生くらいまでの子どもたちは、地震のことを知らないんだろうなぁと思ってしまいます。
私は当時、自宅で寝ていました。
今までに体験したことのない揺れで目が覚めました。
ものが床に落ちるし、揺れは長いし・・・。
テレビをつけると、NHKは「ただいま揺れの強い地震がありました。あわてずに行動してください。・・・・」と画面は一色のままで注意を与える音声のみがしばらく続いていました。
高松は震度4だったようです。
それでもはじめて体験する震度。
朝のニュースでは、高松の中心部でビルのガラスが割れたという報道だけで街はいつもの街でした。
私はいつものように職場に向かい、業務をこなして、
お昼に銀行まわりに行って、銀行のテレビではじめて神戸で大変になっていることがわかりました。
数日後、知人から
1月15日の成人式で高松に帰省した知り合いのお子さんが16日に神戸に帰って(おそらく大学でそちらに住んでいたのでしょう)、その次の日、地震にあった
ということを聞きました。
そのお子さんがどうなったのかはわかりませんが、きっとそういう人は多かったに違いありません。
今、思い出しても涙がでます。
私はその年、大学受験を控えていました。
会社には黙っての受験。
(どうしても大学生になりたかったので、会社にいながら勉強していました。)
受験場所は東京。
予定では、1日有休をとって、夜行バスに乗って試験日当日の朝、東京について受験して、その日の夜行バスで帰ってきてそのまま会社へ出勤するはずでした。
地震から数日後の受験日でしたが、夜行バスを運行している会社に問い合わせると、
阪神高速が通行止めだから一般道路で向かいます。
東京に到着するのは夕方から夜になるかもしれない。(いつもは朝6時に東京駅着)
という返事でした。
それでは試験に間に合いません。
なくなく試験料を無駄にすることになりました・・・。
神戸に住んでいる受験はかわいそうな事態でしたが、その周辺に住んでいる受験生にとっても緊急事態。
あせったことと思います。
私は特にこの年に合格しなければいけない、というプレッシャーがありませんでしたが、きっと現役合格を目指していた受験生は心中穏やかではなかったと思います。
その後、何度か大阪や神戸へ遊びに行きましたが、
電車のなかから見る神戸は今まで知っている街ではありませんでした。
屋根にブルーシートがかかっている家が何件もあり、つぶれたまま放置されている家もあり、知っている道がなくなっていたり・・・。
その時買ったマグカップを見るたびに、その光景を思い出します。
いつきてもおかしくない地震です。
自分や家族、ペットの安全を守るために、地震の怖さを後生に伝える必要があると思います。
学校や職場の避難訓練も大切ですが、その他にも自分の住んでいる街でも避難訓練は大事だと思いました。
隣の家にはどんな人が住んでいるのか、家族構成は、ということを知っていないとお互いに救助ができません。
救急隊や自衛隊が救助に来るよりも前に隣近所で助け合うことが命を救うことになるようです(今日の朝日新聞より)。
今日の新聞やニュースを見て当時のことを思い出したので、書いて見ました。