デカール講座 | GSRレポート

デカール講座

デカールの貼り方を特別伝授します!

ちょっぴり上級者向けのテクニックです。


デカール01
まず、用意するものは・・・


デカール

綿棒

木工用ボンド

マークセッター

やわらかいタオル

デザインナイフ

洗って油分を落としたプラモのボディ


プラモのボディは、模型用コンパウンドなどで出来るだけ表面を磨いておいてください。表面がツルツルでないとデカールがうまく密着しないので、乾燥後に透明部分に空気が残る「シルバリング」という現象が起こりがちです。



デカール02
では、まず台紙を貼りたいデカールごとに切り離します。

全体のバランスを取るために、大きいものから貼るのは良いでしょう。

で、どこにどう貼ろうかひとしきり悩みます(楽しい瞬間です)。



デカールは、一度に全部を水につけるとワケがわからなくなってしまうので、まずは1、2枚を水につけます。

水道水でOKですが、中性洗剤が容器や皿に付着していないか気をつけてください。中性洗剤の成分に反応してデカールが割れることがあります。

デカールは水につけっぱなしにせず、台紙が水分を吸収したらサッと引き上げ、濡れても水分を吸収しないもの(お皿やプラスチックの板など)の上に置きましょう。つけっぱなしにすると、台紙からデカールが離れたり、角が丸まってしまうので非常に貼りにくくなります。

デカール03


台紙とデカールの間の糊が水に溶け、軽く指で押してデカールがズレることを確認したら、木工用ボンドとGSIクレオスから市販されているマークセッターを混ぜた液をボディ表面に塗り、そこに台紙ごとボディにデカールを乗せ、そっとずらしてください。

あ、マークセッターというのはですね、デカールをやわらかくして、接着成分でプラと密着させるための薬品です。全国の模型屋さんで買うことができます。
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グッドスマイルレーシングのデカールは、ボディ表面にフィットさせやすくするため、とても薄く設計されています。そのため、「GSIクレオス・マークセッター」よりも強力な「GSIクレオス・マークソフター」を使った場合、たぶん溶けちゃいます・・・。くれぐれもご注意ください。



さて、位置が決まったら軽くぬるま湯を含ませたタオルで軽く押さえて余分な水分を取り、綿棒を力を抜いてコロコロまわしながらデカールの下の気泡を逃してあげます。

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極薄フィルムのペラペラレーシングジャケット・・・大丈夫か、これ?
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フィットしにくい曲面には、表からデザインナイフなどで切り込みを入れたり、表面からセッターを塗って柔らかくして密着させてもよいですが、セッターのつけすぎに注意してください(自分の場合は大体5秒以内で拭き取るようにしています)。
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あっ、目が開いた!産湯につかってるみたいですね~♪
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あせらずじっくり気長に、が鉄則です。



ほどなく乾いて位置がズレなくなってきたところで、先ほどの透明余白部分をデザインナイフで切り取ってください。この部分は印刷のインクが乗っていないぶん薄くなっており、シワが寄りやすく、フィットさせにくいので取ってしまいましょう。透明部分をフィットさせようと努力しても、それは無駄なことです。透明余白部分は切り取るのがベター。そんなにキッチリ余白を取らず、少し残すのが失敗を防ぐコツなんです。

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30分くらい放置したら、デカールのまわりに付着している木工用ボンドのガビガビを、セッターを染み込ませた綿棒で拭き取ります。コレ、水では取れません。
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でもって、調子にのってベタベタ貼ってみました! 嗚呼、これぞまさに中二改!
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初めはワカメ被ったみたいだったプラモもこんなにカッコ良く!



皆さんもオリジナリティ溢れるミクカーを作ってみてください!
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そして、今回のベース車種はあえてツッこまんでください・・・・。