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GOOD&BAD TIMESは えもさんち

小さなカフェバーのマスターの独り言

立川にエスプレッソ文化を広めたい人、カフェバーGOOD&BAD TIMESの店主です。

これはもうあちらこちらで何度も何度も訴えている事ですが、コーヒーに砂糖を入れないで飲むのが一般化しているのは世界で日本くらいです。向こうが透けて見えるほど薄いコーヒーを飲むアメリカですら、砂糖は入れます。
どんな理由で日本人が無糖を好むようになったのかは分かりませんが、お陰で日本に出回っているコーヒー豆は無糖で飲めるほど質の良い物ばかり。コーヒー1杯の価格が他国より割高なのは、単に日本の物価が高いからだけではないかも知れません。

かく言う私も、普段ドリップコーヒーを飲む時にはあまり砂糖は使いません。逆に言えば、その方が美味しくなるようブレンドされているからです。

しかし、エスプレッソはまるで別モノです。砂糖を入れないエスプレッソなんて、醤油をつけないお刺身みたいなモノです。カレールウを入れないカレーライスみたいなモノです。味噌を入れない味噌汁みたいなモノです(それはお吸い物だな)。
それなのに、同じ「コーヒー」という括りにされたが故に、「こいつも無糖で飲むべきだ」という間違った認識が働いています。

砂糖は大事です。昔「あなたの脳にお砂糖は足りているでしょうか」という、「すいません、産まれてすいません(;´д`)」みたいなキャッチコピーのコマーシャルもあったくらいです。糖尿でもない限り、砂糖は入れた方が美味しいのです。それもたっぷりとです。半端はいけません。「ウソだと言ってよ、バーニーっ」レベルで入れましょう。
「砂糖は健康を害する」と考えている健康意識の方々は、せめて甜菜糖やメープルシロップとかでも構いません。味は変わっちゃいますけど、入れないよりはるかにいい。

砂糖は上白糖でも構いませんが、グラニュー糖の方がコーヒーの味に影響しにくいのでお勧めです。ガムシロップは砂糖を水でゆるくしたモノなので、せっかくのエスプレッソを薄味にしてしまうのでお勧めはしません。ちなみにエスプレッソ文化圏内では、ズッケロ(イタリア語で砂糖のこと)という粗めのキビ糖が一般的です。

砂糖の量の目安は、溶けなくなるまで。エスプレッソを飲み干した後に、カップの底に砂糖が溶け残っていなかったら負けです。

#立川 #エスプレッソ #砂糖たっぷり #ズッケロ #健康なんて知ったことかっ

立川にエスプレッソの文化を広めたい人、カフェバーGOOD&BAD TIMESの店主です。

以前(多分大昔)にも「エスプレッソって何よ?」みたいな事は書いたと思うのですが、重複を覚悟でざっくりエスプレッソの初歩について書きます。

エスプレッソは、英語でいうエクスプレス。つまり、頼んだらすぐ出るってことです。イタリア人等のラテン系な人達は、気が長そうで実はせっかち。1日に何度もコーヒーを飲みたいんだけど、注文してから出てくるまで待たされて、挙げ句飲むのにも時間が掛かるなんて堪えられないっ。だから、サッと出て来てサッと飲めてサッと帰れるコーヒーを発明しちゃったわけです。面倒臭いのが発端なのに、わざわざマシンまで開発するという矛盾した情熱がラテン系というわけです。

1906年のパリ万博で大きく取り上げられたのが、エスプレッソ文化の始まりとされています。ちなみに発明したのはルイジ・ベゼラさんという人で、うちのお店で使用しているマシンの会社の創始者です。

エスプレッソとドリップコーヒーの最大の違いは、その淹れ方です。エスプレッソは、9~15気圧という高圧の蒸気で瞬間的に抽出します。この為、コーヒー豆に含まれる成分がしっかり出て、非常に濃いコーヒーになるのです。
しかし、寝不足をごまかしたい方々や意識高い系の方々がよく取り沙汰するカフェインは、実は1杯当たりではエスプレッソの方が少ないと言われています。まぁその代わり、その濃さのお陰で胃には負担がかかりますけど。

イタリアやスペインでは、コーヒーと言ったらエスプレッソの事です。「ドリップコーヒーくれ」と言っても無駄です。仕方がないので「カッフェ・ディ・アメリカーノくれ」と言うと、エスプレッソをお湯で割ったのが出て来ます。はっきり言って、美味しくありません。

さて、次回はコーヒーその物とも言える豆について語っちゃいましょう。

#エスプレッソ #立川
立川にもエスプレッソ文化を広めたい人、立川の路地裏でカフェバーGOOD&BAD TIMESの店主です。

そもそも立川って、コーヒーをユルッと楽しめるお店があまりなかったんです。駅近にはスタ○とかド○ールとかのチェーン系カフェはあるんですが、およそコーヒーを楽しむという雰囲気ではないし、チェーンだから別にその店舗でなくても良いわけです。
古くからあるコーヒー専門店もあるのですが、閉店してしまったり、何だかレストラン化してたり。
新しいお店も出来ました。立川には相応しくないんじゃないかってくらいにお洒落なカフェなんかも出現しました。

とは言え、やはり数は少ない。
カフェだのバールだのと名前は付いていても、コーヒーだけを飲める店ではなかったりするし。

そんな立川の人達にもっとコーヒーを、それもエスプレッソを広めたいんです。注文したらサッと出て来てサッと飲めてサッと帰れる。新聞や本を読みながらのんびりとしたければ、牛乳を加えてカプチーノにすればいい。お酒を加えれば、立派なカフェカクテルにもなります。選択肢の幅は、人生にも大いなる選択肢を与えてくれます。

ただの「苦くてちょっぴりしかない」飲み物じゃないんです。

エスプレッソを生活の中に採り入れてみませんか?

ってことで、立川の方々(だけではないけど)に贈るエスプレッソな話。ダラダラと垂れ流してみたいと思います。


#エスプレッソ #立川 #楽しみの選択肢 #GOOD&BADTIMES