皆様こんばんは。

 

「龍岡弥生のセレンデピティ」は、私の分身である龍岡弥生が、セレンディピティについて語り、皆様と情報をシェアさせていただくコーナーです。

 

 

 

「セレンディピティ」の言葉由来は、ある物語でした。

 

『セレンディップの3人の王子」というお話がもとになっています。

 

 

 

このお話には、2つのエピソードがありますが、最初のエピソードを皆様とシェアさせていただきます。

 

 

 

 
 
 
 
 

 

 

 

むかしむかしのセイロン(現在のスリランカ)に、ジャファーという王様が住んでいました。

 

王様には、三人の王子がおりました。

 

王様は、王子たちが賢く立派な後継になってくれることを願って、優れた学者たちのもとで勉強をさせました。

 

王子たちは、王様と王妃、家来やたくさんの人たちから愛情を受けながら、すくすくと成長し、賢く、立派な青年になりました。

 

 

 

ある日、王様は、三人の王子たちに海を渡ってインドへ行き、そこで修行をしてくるように言いました。

 

王子たちは王様に別れを告げて、生まれて初めて、国の外へ出かけて行きました。

 

 

 

しばらく行くと、ベラモ皇帝の都の近くまでやってきました。

 

そこで、王子たちは、妻と荷物をのせたラクダを失って、とても悲しそうにしている男に出会いました。

 

王子たちは、ラクダの特徴を次々と言い当てましたが、ラクダが見つからなかったため、男は王子たちがラクダを盗んだのに違いないと思い込んでしまいました。

 

 

 

男は王子たちをラクダ泥棒としてベラモ皇帝に訴えました。

 

皇帝は男の話を聞いて、三人の王子たちは泥棒に違いないと思い、王子たちに死刑を言い渡しました。

 

絶体絶命!

 

でも、幸いなことに、死刑が行われる前にラクダが見つかりました。

 

ベモラ皇帝は、王子たちに深く謝り、お詫びの意を込めて食事でもてなしました。

 

皇帝は、なぜ見ていないラクダの特徴を王子たちが次々に言い当てたのかを不思議に思って尋ねました。

 

すると、王子たちは、ラクダが残した形跡(足跡、食べ残し、虫など)を観察して、その状況を推測して言い当てたということを話しました。

 

皇帝は、王子たちの賢さに大変驚き、とても大切にもてなしました。

 

 

 

〜 以上、「セイロンの三人の王子:セレンデピティ」より、最初のエピソードの大まかなあらすじをまとめてみました 〜

 

 

 

 

王子たちの旅の目的は、インドで修行することでしたが、偶然にも途中で行方不明のラクダを発見しました。

思いもよらなかった偶然の「セレンデピティ」は、この物語から生まれた造語です。

 

この物語を読んだ、ホーレス・ウォルポール(イギリスの作家)は、本来の目的ではない別のものを、「偶然と智慧」で発見することを「セレンディピティ」と呼ぶことを提案しました。

 

セレンディップの王子たちは、国を出る前に優れた学者たちから多くを学び、観察力や洞察力など、たくさんの智慧を身につけていました。王子たちに智慧があったからこそ、臆することなく、はっきりとラクダの特徴を述べることができたのです。

 


 

前回のブログで、ニュートンが万有引力を発見したことも、実験や思索に明け暮れた結果ではなく、偶然、リンゴが地面に落ちるところを見たから発見できたということを書かせていただきました。


でも、「セレンディピティ」は、けして特別な人ばかりが起こす奇跡とも限りません。

 

 

セレンディピティは、誰でも起こせる「偶然な幸運」なのです。

 

①本来の目的とは違っていてもいい

 

②偶発的に生じる

 

③知識・観察力・洞察力・応用力が必要

 

 

日々淡々と学び、努力を続けていくことが、いつかは幸運な偶然を引き起こすとこにつながるなんて、なんだか嬉しくなってきませんか?

 

 

皆様のご多幸をお祈りしています。

 

written by 龍岡弥生

 

 

 

明日も素敵な1日を!

 

 

感謝を込めて