前回の記事はこちら→ Vol.1 今回出てくる用語の説明があります。
大豆イソフラボンの体内での作用
1、エストロゲンレセプターへの作用
※レセプターとは日本語で受容体と言って、体内にあるスイッチみたいなもの。特定の物質からの刺激を受け取って、別の組織へ伝える。エストロゲンの刺激を受け取るレセプターはエストロゲンレセプター、アレルギー原因物質であるヒスタミンの刺激を受け取るのはヒスタミンレセプターというように、体内にはたくさんの種類のレセプターがある。
体内にはエストロゲンの刺激を受け取るレセプターというのが存在し、
エストロゲンレセプターと呼ばれています。
イソフラボン(アグリコン)はエストロゲンの構造と似ているため、
エストロゲンレセプターにくっつくことができます。
レセプターにくっつくことで、エストロゲンと似た作用を示します。
イソフラボンがエストロゲンレセプターにくっついたときの作用は、
本物のエストロゲンに比べて非常に弱いです。
イソフラボンがくっついていると、
エストロゲンが働けないため、
エストロゲンの働きを弱めるように働く場合もあります。
つまり!
エストロゲンがたくさん出ている人にとっては、
エストロゲン作用を弱めるように働き、
エストロゲンが出ていない人にとっては、
弱いけれどエストロゲン作用を助けるように働きます。
しかし!
イソフラボンが、ある一定以上の高濃度になると、
通常よりも強く作用するというデータもあります。
そうなると強いエストロゲン作用を示す可能性があります。
結局!
・閉経後の骨粗鬆症や、更年期障害などには、エストロゲン作用を助けます。
・前立腺癌などの男性ホルモン過剰による疾患にも有用です。
(この二つの場合は副作用はほとんどないと思われますが、医師に相談してください)
・乳癌などのエストロゲン過剰による疾患には適量イソフラボンなら有効というデータも。
・タモキシフェンなどの抗エストロゲン作用のある薬を飲んでいる場合はイソフラボンはNG
・過剰摂取は論外!
(エストロゲン依存の疾患の場合は必ず医師に相談してください)
で、ベビ待ちにはどうなのか?
・自分のホルモンの出方のタイプを知ることが重要!
・エストロゲン作用だけでなく、他の良い作用もある!
・もちろん過剰摂取はNG!アグリコン型ではなくグリコシド型で!(詳しくはまた)
イソフラボン以外にも、
・環境ホルモン(内分泌かく乱ホルモン)のほうが作用が強くて影響が大きい
・ザクロのエストロンは?
・植物性タンパク質VS動物性タンパク質の問題
などなど、掘り下げるときりが無いんですが、
これについてもぼちぼち書きます。
とりあえず次回は大豆イソフラボン作用の続きです。
やっぱりドツボにはまってきた
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