年末年始の航空チケットは概して高いものだと思っていたので、
毎年仕方なく高い金を払って、海外に飛んでいたが、
そんなことはないことが判明した。
チケット発売初日に手配したら、
いつのも3分の2程度の価格で手に入れることができた。
今まで高い金を出していたのは何だったんだろうと、
落胆しそうになるが、
考えてみれば、いつも10月や11月に手配を開始していたので、
値段が高いのもなんとなく理解できる。

想定していたチケットの値段との差額は、
バンコクでぱーっと使おうとわくわくしながら、
年末の仕事に取り組み、
いよいよ明日は海外脱出!という日の朝、
首が痛くなってきた。
最初は寝違えが原因だろうと思ったが、
朝起きた時は痛くなかったので、たぶん寝違えではない。

仕事が始まったら、ますます痛くなり、
右は振り向けなくなってしまった。
明日からバンコクなのに、シャレにならない現状を、
できるだけ職場の人には悟られないようにやり過ごすしかない。
体の調子が悪いのに、
海外に行ってますます調子が悪くなったら、
今後の旅行に影響するからだ。

同じ係のメンバーには、
ネタとして首が痛いことを軽く伝えておいたが、
午後になると、その痛みは増すばかりだ。

しかし、何事もいいように考えた方がよい。
首が痛いということは、
タイマッサージをしてもらう甲斐があるということだ。
あの極楽マッサージで首を治してもらおうではないか。

前日まで荷物の準備をしていなかったため、
首の痛みを感じながらのパッキングは一層の苦痛だったが、
それを乗り越えれば、バンコクが俺を待っている。