先般お世話になっている社労士の山岡先生の所へ行ってきました。


特に用事だったわけではないが、近況報告とこれからのご相談などなど。



その際とても興味深い話を聞いたのでご報告・・・



自宅の近くに2件の酒屋があって、一方は全国展開の激安店。もう一方は

昔から地元に根付くお店。


激安店の方は通常の販売価格の1割から2割も安く販売。

方や老舗さんは通常価格で販売しているらしい。


しかもどちらも目と鼻の先。


普通考えれば激安店の方が売れそうだが、実際は老舗さんの方が繁盛している。


不思議に思い、お客さんに聞いてみたそうな。


「どうしてこっちの店で買うの?あっちの方が安いでしょ」


するとお客さんいわく


「いやー。ここの店のビール、旨いんだよ」



え? ビール?


工業製品で味の差?



てっきりサービスの差だとか、付加的なもので選んでいると思っていたのに

純粋に味。しかも工業製品。

その回答には先生もかなり戸惑ったらしい。


最後に

自分たちの時代は物を買う時代。今は無いものが無い時代。

だから今の人たちは物を買っているようで、買っているのは物ではない。

サービスであったり笑顔であったり、安らぎであったり安心であったり。

物の向こう側に見え隠れする別のものを買っているんじゃないか?

といっていた。


サービスも教育された通りいっぺんのうわべだけ、口先だけのお世辞や

行動なんてすぐに見透かされてしまう。

昔の人が物を買っていた時代に、物に対しての評価が厳しかったように

今の人は物の向こう側に見えるものへの評価が厳しい。


物そのものから、その物の向こう側に見える心、さらに売り手の魂まで

評価される時代なのかもしれない。


マドンナの歌にマテリアルガール(物欲女)というのがあったが、

今はマテリアルからハートへ、さらにスピリッツへ。


そういう時代なのかもしれない。


そんな風に思う今日この頃。