近江水屋のお直しが出来上がりましたので、滋賀県のお客様の所にお届けに行って参りました。
お客様と一緒に撮らせていただいた水屋箪笥の写真です。
上手く撮れずに何度もお願いする主人にを快く受け入れてくださり、私もその傍らで。。。。
お直しは、修理する前に洗って、ほとんどばらしてしまうので、水屋の形が全くありません。
そして、傷んだ箇所を修理すると、新しく作り直した程に生まれ変わりました。
今回の修理は、正面と横側は殆ど元のままの姿が残っています。細かい傷とか凸凹が。。。
そして、お施主様が「こんなこと言うと気を悪くされるかもしれへんけど。。。。前のまんまみたい、そのままあるみたい。。。」と。
とんでもない!気を悪くするどころか、とてもありがたいお言葉でした!
今、ご家族の方にとって、昔の水屋たんすが蘇って息を吹き返したのだ、そう思うと、この仕事をさせていただいた職人さんは本当に幸せなことです。
作業場。。。緊張~~の空気いっぱい!
弁柄仕上げの前に、ペーパー当てが終わって丁寧にテープで養生された写真です。
傷んだ所は板の張替えをしたりして新しい部分が多くあります。
仕上げは、柿渋と弁柄とススで色付けします。
そして、エゴマ油で拭いて乾いたら、金具付けをして終わりです。
水屋タンスの上段
水屋タンスの下段
引出し
柿渋で自然の色のままに、ぽってりとした金具は引出しをはめたときに大きな水屋タンスに負けないくらい引き立ちます。
最終チェックをしています。このあと、もう一度積み重ねて見ます。
昔から馴染みのある、近江水屋の弁柄の風合い
弁柄仕上げの近江水屋タンス
お届け前にうちの作業場でも撮った写真の色が少し違っていますが、お客様のお宅に納まった水屋箪笥はとても良い感じでした。
私共にとって、お客様の笑顔がなにより嬉しく感じた瞬間でした。
最後まで御覧いただき
ありがとうございましたm(_ _ )m