週末、仕事関係の展示会で大阪へ行って来ました。
会場はインテックス大阪です。何しろ地味な業界なのでモーターショーなどと違い、
ミニスカートやホットパンツの逝けてるコンパニオンがウヨウヨ居るわけでも無く、
退屈です。おかげで仕事に集中する事が出来ました。
でも、せっかく大阪に来たのですから名物の粉ものでも食べて帰りましょう。
部下と難波まで出て、食べログで評判の良さそうなお店を検索し、スマホのナビを頼りに
「包丁一本～さらしにまいて～♪」と、藤島桓夫の歌で有名な法善寺横町近くにある
某店にたどり着きますた。
人気の店らしく外には数組待ってる客がいましたが、15分ほどで席に座れました。
取りあえず生中を注文し、メニューを見てみると、さすが本場だけあってバリエーションが
豊富過ぎてよく分かりません。
そんな時は一番高いやつを頼めば間違い無い....
以前、横浜の太った不動産屋がそう言っていたのを思い出し、スペシャルミックスお好み焼
2380円とミックス焼きそば（大盛り）1510円を注文してみます。
それにしてもお好み焼きで2380円とは....
この店ではお好み焼は店員さんが焼いてくれるみたいです。
若い男の店員さんは金属のボールの中でスプーンを使い、具と生地を器用に
混ぜて鉄板に乗せると
「あとで返しに来ますから、このまま触らないで下さい」
そう言って私達のテーブルから離れました。
さすがスペシャルミックスお好み焼、頭付きの車エビが生地の中からコンイチハ
しています...
ミックス焼きそばです。
これはカウンターにある大きな鉄板で作った物を金属製のチリトリみたいないな物で
運んで来て、鉄板に乗せてくれました。
絶妙に焼かれた目玉焼きが食欲をそそります。
麺は少し太め、具は豚肉、牛肉、エビ、イカ、ホタテと盛りだくさんで、甘めのソースが
タマりません。
店員さんは焼きそばを持って来たついでに、お好み焼きもひっくり返してくれました。
私達は我先に大盛り焼きそばに箸を伸ばし、生中を呷ります。
タマラン、これが本場大阪の味や！そう頷きあいました。
熱い鉄板に乗せられた焼きそばは、焦げる前の絶妙なタイミングで食べると、パリパリと
ベビースターラーメンを彷彿とさせる様な何とも言えない食感となり、これまたビールが
進みます....
しかし待てよ。このお好み焼きは大丈夫か？
さっきひっくり返してから、だいぶ時間が経っています。まさか焦げてるんじゃあるまいな？
私達は焦りを感じますが、店員さんに触るなと言われてますから、手を出す訳にも行きません。
店内は益々忙しく、あの店員さんもアッチのテーブルやコッチのテーブルと飛びまわっています...
忘れられているかも知れない....
ジリジリと焦げているであろうお好み焼きを見つめ、私達は気が気でありません。
ああ、自分でひっくり返してしましたい.....
そう思い、コテを汗ばんだ掌で握りしめますが、いずれやって来る店員さんに
「これだから素人は....」
そう言われるのでは無いかと思うと手が出せず、激しい焦燥感にかられながら待つ事数分、
遂にあの店員さんが戻って来ました。
コテを持ってひっくり返すと....やっぱ焦げとるやないけ....
そして、私達にカラシとマヨネーズを掛けて大丈夫か確認すると、目にも止まらぬ
速さで証拠隠滅を図るのですた。
こうして最高級2380円のスペシャルミックスお好み焼は完成しました。
味でっか？苦いに決まってますがな。
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