ソードワールド・アンソロ2はいったい何が「賽子」なのか | けー猫にっき

ソードワールド・アンソロ2はいったい何が「賽子」なのか

華道、茶道、剣道等と、とかく日本人は「道」というものを追求したる傾向があります。ちなみに今俺が一番身を入れて追い求めているのは、バックベアード様の動向。この「ベアー道」は伊達でやっている訳ではありません。粋狂で続けています


一週間ぶりの更新がこんな始まりで申し訳にゃーです。

さて、ちょっとした事情で修羅場だった一週間を乗り切った自分へのご褒美として、今月1月25日に発売された「賽子の国の魔法戦士」(富士見書房発行・安田均編・水野良/山本弘/友野詳著)を買ってきました(ついでに「週刊古代文明」(デアゴスティーニ)も)


とゆー訳でTRPG、ソードワール道のリプレイ本です

内容は安田ボスのまえがきからはじまり、

熱血のマエストロ・友野詳

奇想のマエストロ・山本弘

英雄譚のマエストロ水野良

がそれぞれ雑誌「ロール&ロール」および「RPGマガジン」でした作品をまとめたもの。「○○のマエストロ」なんて称号、初めて聞きましたが、各先生それぞれの特徴が表れています。にしても奇想て・・・流石と学会会長


そんなRPGの匠たちのリプレイでおくる今回のアンソロジー2ですが、なんてゆーかそれぞれの匠が本当に奔放好き勝手に書いてる感じがよく表れています。まさに“ソードワールド”のアンソロジーでした


(注)アンソロジー・・・一定の主題・形式などによる、文学作品の選集。また、抜粋集。佳句集。詞華集。三省堂提供「大辞林 第二版」より



不思議な地底探検・友野詳(初出 「RPGマガジン」(1991年2月号、ホビージャパン)

 どこかで見た覚えがあるなーと思って本棚を漁ってみましたら・・・ありました。俺が初めて友野先生の名前を知った作品「黄昏に踊る冒険者」だ!この「黄昏に~」のもとになったものが今回アンソロ2に掲載された「不思議な~」のようです。うおっ、なつかし!

 友野先生のデビュー作となった今作品、傍若無人なプレイヤーの中にあって、盗賊娘のウィブの比較的良心プレイが印象に残ります。このときウィブを演じたプレイヤーさんですが、「黄昏に~」の当時はRPGほぼ初心者だったようです。「プレイヤーA 冒険者ってナニ?」(本書12ページ)の発言には俺もズッコケました。うんうん、俺も10年くらい前はそんな感じだったな~。はじめてソードワールドがどんなものか説明された時は、グラスランナーってナニ?種族って?状態でした。うおっ、なつかし!


絶対危険チルドレン・山本弘(初出 ロール&ロール Vol.23、新紀元社、『<サーラの冒険>外伝 絶対危険チルドレン』改題)

 タイトルやべえ(笑)

いや、俺もこっそり「絶対可憐チルドレン(椎名高志)」あつめてますが・・・と学会会長め!ゴチソーサマですorz

改造ヒーローものも、変身ヒーローものも、異能力ヒーローものも、ダークヒーローものも大好物です!ヒロインものはもっと好きです!!!1!


賽子の国の魔法戦士・水野良(初出 ロール&ロール Vol.24、新紀元社、『鋼の国の魔法戦士オルタナティブ』改題)

 最後に掲載された水野先生ですが、TRPGセッションでは非常に再現しづらい、推理ものです。実際のJGCで行なわれた公開セッションですので、リプレイも実録風。観客Aが「キター」と叫んだり、メリッサの装備に文句つけたり(片手装備のウォーハンマーなのにシールド装備せず。ルール的にみるもったいないよNE☆)と実に自由です。

 しかもセッションの最後は、プレイヤー達に事件の真相を推理させておきながら、「続きは(当時未発売の)鋼の国の魔法戦士を待っててNE☆」という、なんて素敵な「投げっぱなしジャーマンスープレックス」セッションだ。

・・・投げっぱなしジャーマンセッションについては、俺も昔やったことがあるので批判できませんが(苦笑)