11月の「あ ぽあん」は吟行 | ごまジロー・セッション

11月の「あ ぽあん」は吟行

「あ ぽあん」の11月の例会は
11日の木曜日に一年ぶりの吟行。


今回の参加は7名。
昼過ぎに武蔵五日市駅に集合し、
バスで秋川渓谷に。
渓谷沿いに山道を登り、
「日本の滝百選」に選ばれている払沢の滝へ。
色づいた山を眺めて付近を散策。
少し戻って、
紅葉が燃える茶屋で句会。



私の出句は下記。


 橋越えるたびに色づく秋の山


 秋深し言の葉染めて淵となり


 秋の溪森のささやき岩に染む


 鯉と恋濃いもみじ葉の淵にあり


 淵に潜む竜にもみじ葉ふみとなす


 川に沿い蔦につたひて秋深む


 滝しぶき黄の葉べに葉と染めにけり



今回の特選句は下記(謝、無断掲載)。


 かづこ


  払沢の水辺に片寄る枯葉かな


 弘一


  山峡の苫屋に秋の瀬音あり


  峡紅葉払沢滝を鵜呑みにす


  廉恥心抱え紅葉の散りたまう


 龍水


  柿紅葉色曼荼羅の宇宙かな


  薄紅葉映して淵の水碧し


 芙美子


  すすき原夕陽を受けて銀ぎつね



私が特選に選んだのは今回もかづこさんの句。
吟行句のお手本ともいえる。


私の句は特選はなし。
その代わりと言ってはなんだが、
1~3句に各3点、
4句に2点、
5、6句に各1点をいただいた。


蛇足:
4句目は「コイ」の3連発が受けた。

5句の「竜」は、
なぜ?と思われるかもしれないが、
淵に潜んだ竜に紅葉に託して文をおくる意。
「説文解字(せつもんかいじ、最古の部首別漢字字典。略して説文ともいう)」に、
「竜は春分にして天に昇り、秋分にして淵に潜む」とある。
「竜天に昇る」は春の季語。


まったくの余談になるが、
吟行をした十一月十一日は、
「サッカーの日」ということだ。
11人で戦うからというスポーツ品メーカーの命名だとか。

他にも、
「介護の日(いい日、いい日)、
「電池の日(+と-)、
「麺の日」「ピーナツの日」「くつしたの日」
などなど多数。