ゴールデンウィークも終盤ですね。

 

皆さん、どんな休日を過ごされていますか?

自宅でゆっくりされている方も多いのでは?

 

私は、クラシック音楽を聴きながら

リフレッシュするようにしています。

 

今朝聴いているのは、ベートーベンの

ピアノソナタ24番

 

これまで彼のソフトな曲の代表選手として

8番はよく聴いてきましたが、24番は初めてです。

 

実際に聴くと、驚きがあったのです。

 

第1楽章の出足からショパンかと思うくらい

優美なメロディが続きます。

 

えっ、これ

ベートーベンなの? と感じるくらい

エレガントなのです。

 

さらにさらに、途中から右手が奏でる音と

左手が奏でる音がまるで対話をしているように

聞こえるパートが登場します。

 

ここは、モーツァルトみたいと、

思わずはっとしました。

 

情熱的なのに、何か重々しい

あのベートーベンらしくない!!

 

何かあったのだろうか? 素朴な

疑問を持ちました。

 

この曲が創られたのは1809年だと言われています。

 

 

そうすると、彼の後期の作品です。

 

あのビートルズだって、後期作品は

曲想が若々しい前期とはがらっと変わってましたね。

 

ベートーベンにもきっと私生活や自分の身体や

心に変化があったと想像できます

 

私のような音楽を聴く側も、その時の気分や

仕事、家庭、交友関係、価値観の変化によって

同じ曲を聞いても受け取り方が随分違う時が

あります。

 

曲を作る側なら、なおさらだと思います。

 

それにしても、この24番、ベートーベン自身が

もがき苦しんでいる映像がまったく思い浮かばないんです。

 

それよりも人生を達観し、希望の光を見出したように

感じてしまいました。

 

両親が成長した自分たちの子供の姿を見て

微笑ましい表情をしている、

そんな絵がイメージできるのです。

 

彼がこれまでの苦悩を自分の中で消化しきった

結実なのでしょうか? それは定かではありません。

 

ですが、言えるのは音楽も人間と同じで

生身の存在だということです。

 

まるで生き物のように、姿や形、中身を変えていきます。

だから、音楽って面白し、深いと思います。

 

人間と音楽って、切っても切り離せないですね。