『天保からくり船』 山田正紀 光風社出版
これはネタバレ厳禁と思うのが普通の書評ブロガーだが、
マサキング様との協議の結果ネタバレ記事に修正しますた。
天保時代の浪人を主人公にした時代小説
と思わせてラストでSFになる。
R・A・ハインライン
の「宇宙の孤児」+西條奈加
の『金春屋ゴメス』
/2*5ぐらい?
事故で世界が宇宙船であることを忘れた
R・A・ハインライン の「宇宙の孤児」は、
リスクマネジメントが劣るアホな未来人の話で大笑いである。
何世代もが暮らし続ける恒星間移民船には贅沢が許されない。
エネルギー効率がよくなるように、
宇宙船の中の社会は、わざとテックレベルを落とした生活にするという理由付けが見事!
エコロジー都市江戸を再現するが、
江戸時代は本当にベストなリサイクル都市モデルを実現していたのか?
西條奈加 が『金春屋ゴメス』 で初めてやったように思われていることも、
山田正紀 はとっくの昔にやっていたざんす。
全ての面白いアイデアの元祖は山田正紀 であ~る。