『事件当夜は雨』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫 | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

『事件当夜は雨』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

事件当夜は雨 (創元推理文庫)/ヒラリー ウォー
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ヒラリー・ウォー の最高傑作に推す人もいる、


超絶のメタミステリー。


あっと驚く結末を迎えるが、


アホサー・クルッテリーには絶対思い付けないタイプの驚きである。


発想の次元が違う。


哲学や純文学の好きな人により受けるかもしれない。


オリジナリティ溢れる大トリックを考える人には、


絶対思い付けない結末。


思い付いても、自分の名誉欲を満たす為に小説書いている奴には、


書く勇気は出ないだろう。


同じようなネタをファンタジーとしてル・グィンが短編でやっていたが、


あれは白けた。


あっと驚くネタというのは、


人によっては白けたり怒り狂うもんだが、


これは小説読み全てが唸るだろう。


何が凄いのか気付けない人は、


思索が足りません。


推理小説のゼータ関数やM理論をヒラリー・ウォー


発見していたと叫びたくなる、


至高の古典にして完璧な前衛の究極の推理小説。


ここまでやらなくても、普通のドンデン返しで私は充分で、


私はこれをヒラリー・ウォー のベストだとは思いません。


今のところは『この町の誰かが』 が一番好きです。


ねぇ、あたしの言ってる意味、ワカル?