『郵便配達は二度死ぬ』 山田正紀 徳間書店 | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

『郵便配達は二度死ぬ』 山田正紀 徳間書店

郵便配達は二度死ぬ 郵便配達は二度死ぬ
山田 正紀

徳間書店 1995-01
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歩道橋の両側から上がって来た女性二人が、


中央に同時に郵便配達夫の死体を発見する。


その時、回りに怪しい人物は一人としていなかった。


二人が警察を呼びに行ってる間に、


死体は歩道橋の下に移動する!


誰も居なかったのに!!


見えない犯人、密室殺人事件である。


郵便配達夫ものミステリーと言えば、


チェスタトンのブラウン神父ものだが、


これは郵便配達夫が被害者である。


景色に同化し、居ないものとされる郵便配達夫は、何故殺されたのか?


同僚の郵便配達夫は探偵活動を開始する。


そして見つけた怪しい人物も殺される。


現場に駆け寄った探偵は、


被害者のダイイングメッセージを聞く。


目が見えないほどの薄れゆく意識の中、被害者は、


最後の力を振り絞って、犯人の固有名詞を呟く。


だが、それは、探偵の名前だった!?


そして、探偵にレイプ犯の嫌疑もかかる。


俺には身に覚えが無い!


ここはディック的不条理世界か?(違いますw)



一人称と三人称が混在する構成だが、


これはアンフェアだな。


山田正紀には外れが無いのが常識だが、


これと「崑崙遊撃隊」は読まなくていいと思う。