「子どもが減って何が悪いか!」 赤川学 ちくま新書 | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

「子どもが減って何が悪いか!」 赤川学 ちくま新書


本書のベストセリフ

赤川学「疑似相関を見破ることこそ、学問の醍醐味」

赤川 学
子どもが減って何が悪いか!

「御用学者はいい、

相関しない嘘データでわめき散らしていれば、

金もたまるんだからな!」

という本ですw

タイトルがガンダムネタなのはマジです。

キャプテンハーロックや山本おさむの「ドングリの家」のネタも出て来ます。

アニメ、漫画ネタを駆使する期待の2ちゃんねらー学者の登場です。

メインの真面目なネタは、

男女共同参画社会になるように政府が支援しても少子化は防げない。

というヤツだが、

赤川学の論理の構成が素晴しい。

学問する時の基本の考え方が身に付く良書。

絶対善、絶対悪に洗脳されずに、

中立性原理で思考すべきだという訴えである。

善を成す為であっても、

学者は必要なデータのみを公開して自分に都合の良い結論に合わせてはならないと語っている。

当たり前のことだが、

科学事実を自分の思想で糊塗する御用学者がいるのだw

御用学者が作ったインチキな分析を元に政府の政策が決まり、

政府の望む内容がマスゴミで報道される現実w

大新聞やNHKが報道したからといって、

報道されたものが正しいとは限らない。

赤川学は個人でデータを集める方法も紹介されてます。

東大や阪大が色々な統計データを公開しているみたいですな。

分析や解説のない元のデータを、

赤川学が素直に重回帰分析してみると、

御用学者の研究発表はデタラメが多いと気付いてしまい、

誰も指摘しないので、

女より学問が好きな赤川学は、他の学者に嫌われるのを覚悟して、

赤川学はこの本を書いたそうです。

この本の元の論文を学会で発表した時、

赤川学は女の学者に凄い顔で睨まれて、

「これからは貴方を敵として見做します!」

などと言われたそうですww

男女共同参画社会と出生率にはなんの相関性もないのに、

男女平等を訴える女性学者は、

相関性があることにして、

出生率を上げるという名目で、

男女平等運動へ政府の予算をふんだくろうとしているのであるww

ジェンダーフリーに赤川学は反対しているわけではない。

性差がない社会が理想だと思うのなら、

少子化を防ぐ為という嘘を付かずに、

堂々と男女共同参画社会の素晴しさを訴えよということである。

もっとも、男女共同参画社会を理想とする者は、

男と女が対等に社会に参加し家事も公平に分担するべきだと訴えるが、

赤川学は、本当のジェンダーフリーとは、

封建時代的な性差も認めるものでなければいけないと説く。

男は外で働き、女は家庭を守るという価値観のみではいけないが、

男女のジェンダーがフリーになるのが理想なら、

全てが対等の関係のみではなくて、

女が外で働き、男が家庭を守る価値観も、

昔通りの価値観も、全て認めるべきだと言う。

選択の自由と、負担の公平が大事だと言う。

完璧な男女平等社会が実現したら(しないだろうけどなw)

働かずに家事のみする女が古い女として批判されることを危惧しておられるみたいですな。

本人が選択した価値観を他人が悪とか古いと言うのは大きなお世話である。

選択肢は増やして、価値は等価にするのが理想である。

結婚しない自由も子どもを作らない自由も尊重されるべき。

出生率が2・07に回復しないと人口は減少し続けて、国家は衰退していくが、

1940年に囁かれた独身税がまた論議の的になりそうだが、

子どもは国家の為に作るのか?ということですな。

重い障害を持って生まれてきても、子どもを愛する自信のある夫婦のみが子どもを作るべきざんす。

子どもは両親に愛される為に生まれるべきである。

アメリカの為に戦争して死ぬ人材が必要なので、

政府が出生率を上げたいと躍起になるのは理解出来るが、

優れた政府は国民に干渉しないものざんす。

個人の価値観をひとつに統一しようとする全体主義は、

社会主義、軍国主義ですよ。

戦争して儲けたい人は、自分の一族だけで、

いっぱい子どもを作って立派な兵士に育てて下さい。

愛を強要されるのはおせっかいざんす。

憲法改正されたら、まあ、愛国法とか制定されるだろうけどな。

もう、遅いと思うので、

みんな外国に逃げましょうね。

貯金はユーロ建てにしてスペインに移住するだ!

スペインは日本より出生率低いので、

移民も歓迎してくれると思う。