劇場への招待「オイディプス王」蜷川幸雄演出 | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

劇場への招待「オイディプス王」蜷川幸雄演出

演劇は生で観ないと面白さが薄れるが、

そして、TVは基本的に観ない主義だが、ニーナのアテネ公演を放送していたのでついうっかり見てしまった。

ニーナの最高傑作は男優のみの芝居「お気に召すまま」だと思うが、

これも悪くはない。

一番の見所は、髭面で禿げちゃびんのおっさん達の群舞群読シーンだろうな。

泉谷しげる顔のむさ苦しいおっさんが20人も輪になって踊るシーンは素晴らしい迫力!

群読は、世界一の文化芸術の先進地域愛知県の藤ノ花女子高校演劇部には負けると思うがw

って、世界のニーナとたかが高校生を比較すんな(爆

主役のオイディプスは野村万斎だが、

ギリシャ古典悲劇というよりも、日本の古典芸能のような臭さを感じた。

ギリシャ人の観客の拍手が鳴り止まなかったが、

彼らは、東洋のチンケな島国の黄色い猿がギリシャ悲劇を上手に猿真似したことに拍手したのだと思う。

我々が猿回しの芸に拍手するのと同じ感覚だと思う(爆

三田昇の芝居もヘタに見えた。

女優は浅実れいしか登場しないが、子役で女の子が2・3人出てくる。

ホモのニーナには美少女のみを舞台に立たせるのが苦痛なのか、

ストーリー的に必然性のないシーンに美少年がついでに出てくるのは笑ったよ。

ニーナがどこまで原作を自分の趣味に変更しているのか、ソフォクレスの本を読みたくなったぞ。