「果しなき河よ我を誘え」 フィリップ・ホセ・ファーマー 岡部 宏之 訳 ハヤカワ | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

「果しなき河よ我を誘え」 フィリップ・ホセ・ファーマー 岡部 宏之 訳 ハヤカワ

フィリップ・ホセ・ファーマー, 岡部 宏之
果しなき河よ我を誘え
リチャード・バートンの愛と野望の大霊界!
死んだら、全長一千万マイルの大河がある謎の惑星に、石器時代からの全人類360億人とともに、
スッポンポンの25歳の若い体で生まれ変わっていた!
しかも、このリバーワールドでは個人に一個ずつ、本人にしか開けられない物質転換器が与えられ、
食料と煙草が自動的に配給されるのだ。
そして、死んでもどこかの河岸に何度でも復活できるのだ!ここは天国か?
だが、バートンの周りでは悪の権化のナチスのヘルマン・ゲーリングが、知的な数学教師ドジソンさえ狂わせた、
アリス・リデルの処女を奪おうと企んでいたのだ。
何度犯され殺されても、また処女の肉体で復活してしまうここは、地獄か?
死を恐れる必要がなくなったこの世界には、永久に悪党が闊歩するのか?
大河ナイルの水源地を発見したバートンは正義を行いながら、上流をめざせるのか?
そもそもこんな惑星に全人類が復活したのは何故だ?
全四部の中で一番面白い第一巻である。
カットバックを使用しないこのストーリー密度で最終巻まで突っ走ってほしかった。