Out of the fishbowl

Out of the fishbowl

自然消滅した元JW2世の日記。
頭がショートしそうなのでここで整理させてください。。

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再び、自分と向き合わなければいけなくなって
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「シナモンが入ったハーブティーです。心と身体がほぐれますよ。」

「ありがとうございます。いただきます。」

「さて」





「トラウマが時として、あなたの現在に影響を及ぼすことがあります。」

「先ほど相談させて頂いた『恐怖』ですか。」

「はい。幼少期の『恐怖』が癒されていないと、現在のあなたに気づいてもらおうと
なんらかの『形』になってあらわれます。一般的に他の人がただの『叱責』と捉えれる現象があなたには『別の形』今回は『異常な恐怖』となった場合、『トラウマ』が原因となるケースがあります。

あなたの今回のご相談、職場の上司に感じる異常な『恐怖』、どんな人格の方ですか」

「感情的なタイプの方です、、、母に似て。でも、母と上司は別人です。それに母に傷ついたのは昔の話ですし。」






「あなたは、日々の忙しさにかまけ、傷ついた心を置いてきぼりにして、一生懸命鎧の強度を上げる事ばかりに注力してきました。
生きるために必死だったのでしょうが、鎧の強度を高めても、中身がこんなに脆ければ、中身から朽ちていくだけです。」

「仕事を続ける為に、過去の自分なんかに構っている余裕なんかありませんでした。」

「でも、その仕事に今、支障が出ている。」

「はい。」





「幼少期、お母様にどんな『恐怖』を感じていましたか。」

「小学生の頃です。父がクリスチャンの活動に関して不真面目だと、母親が自殺するって言うんです。
母親が情緒不安定な時は、実際に包丁を持ち出して自殺しようとするから、怖かったです。
子供心に、りっぱなクリスチャンにならなかったら母親が自殺してしまう、と恐怖した瞬間でした。

母親の情緒がコロコロ変わり、顔色をうかがいながらびくびくしながら生活していました。
誰よりも真面目に集会の話を聞き、母親が信じているのだから全て真実と捉えました。
ハルマゲドンの話にとても恐怖した事を覚えています。

人間は、生まれながらに罪人なので、苦しみの杭を背負って、神に奴隷として仕えなければならない。そうしない人はハルマゲドンで滅ぼされる。って公開講演で言われて、小学生にはかなりショッキングな教えでした。

また、子どもなら当たり前に浮かび上がる感情が全て
サタンに取り付かれたと、当たり前のように処理されることも恐怖でした。

放課後や休日は友だちと遊びたい、こんな分野の勉強したい、こんな趣味がしたい、恋愛をしてみたい、子どもだったら普通に沸き上がる意志。

自分からオリジナルに発生する自我、その全てがサタンの考えと一喝され、全てを神様に捧げる事が美徳とされる世界に、それが真実のはずなのに、感情が拒否している、底知れぬ恐怖がありました。

じゃあ、私人形でいいじゃない、と高校生の頃、自我が崩壊しました。

頭の中でぷつんと糸が切れる音が本当にして、鬱になって希死念虜に苛まれるようになりました。

その時の母親も強烈でした。
サタンに取り付かれたと泣き叫んで、私をずっとビンタするんです、長い間。悪魔をだしたかったのかも。

私と向き合う気がないんだ、お母さんの理想の操り人形じゃないとお母さんの子どもとして認めてくれないんだ、と強く実感してしまったんです。」





「あらあら、お母様がトリガーとなって色々出てきてしましたね。お茶入れ直しますから、ゆっくりでいいですよ。」

「ありがとうございます、いただきます。」




「さて。
あなたが今仕事で悩まされている職場の上司に対する異常な『恐怖心』ですが。

上司の感情的な性格があなたに牙を剥いたとき、お母様の影が無意識にちらついて、お母様と宗教に関する体験を潜在的に思い出させてしまうようですね。

傷ついた心は頑張って蓋をしても、潜在意識に刷り込まれていますから
ふとしたきっかけで表に浮上してきてしまいます。

感情的な方に対する話が通じない、という恐怖、
それを受け入れて身体的精神的暴力を受け入れないといけない恐怖、
それに連鎖して自我が許されないという恐怖、
教理の恐怖、
これまでの色々な恐怖が数珠式に連なって出てきてしまうんですね。

怖かったですね、ずっと、よく頑張りました。
子どもの小さな身体と小さな思考で一生懸命耐えたんですね。

あなたが子どもの頃にした体験は許される事ではありません。

あなたは子どもの頃、母親を受け入れようと必死でした。
でも、子どものあなたは、
拒絶して、母親に知ってもらうべきでした。
あなたに人格がある事を。
あなたが人権を所有する人間である事を。

子どもは無条件に母親からの愛を求めるものなので、
子どもだったあなたは不健康に愛を受け取る方法を選びました。

ある意味愛を受け取る手段がそれしかなかったので
しょうがなかったのでしょう。



その思考回路が癖となって今まできてしまいましたね。
今までのあなたは感情的な人のすべてを受け入れて
自分に取り込んで溺れ死のうとしていました。

起源はお母様に愛されたい、ただそれだけでした。

でもあなたは知る事で、メカニズムを理解できました。


今のあなたは決して受け入れないでください。
今のお母様との関係から、自分の領域を守る事を意識してください。

自分の意志を尊重して、大切にして、
他の人の思惑を付け入る隙を造らないでください。

害すると気づいたらきちんと拒絶してください。
そしてお互い大人として尊重しあえる関係を目指してください。

そうしたら上司も、あなたの領域を侵して感情的に介入してくる事はなくなるでしょう。

お互いのフィールドを尊重した人間関係の構築がお勧めです。

自尊心を大切に出来て初めて、社会人として社会に貢献する事を考えてください。






自分で決める事が大切です。
ひとつひとつの情報をあなたが取捨選択して、受け入れるか拒否するか、決めてくださいね。

記念すべきその一歩はそうですね、
今日の話を受け入れるかどうか、からあなたが決めてくださいね。






はい、お時間です。
それではドアの外のソファーにお掛けになってお待ち下さい。」