水泳に青春をささげる高校生たちを描いたテレビアニメ「Free!」の原案となる、おおじこうじの小説を完全新作アニメーションとして映画化した作品。

「Free!」は、第1期が2013年7月から同年9月まで、第2期の「Free!-Eternal Summer-」が2014年7月から同年9月まで放送されたアニメで、今回の劇場版では主人公の中学生時代にさかのぼり、水泳部に入部した主人公たちがメドレーリレーを通して一つのチームになるための様子が描写されている。


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実はこの「Free!」のBGMは競泳大会でも利用させてもらっているものの、アニメ自体は見たことがなかったため、どちらかというとこの作品単独で感じたものがあるので、その視点で感想を書いてみたいと思います。

漫画やアニメ、映画でスポーツというと野球とサッカーが圧倒的に多く、それ以外もバスケットボールやバレーボール、テニスなどの球技が圧倒恵的に多く、水泳に関してはラフやダイブくらいしか思い浮かばないのが正直なところ。

そういった意味で、水泳をテーマに作品が作られるということは、水泳に関わっているものとしてはとても嬉しいのだけれど、自分が通じよう見ている世界とは異なった内容が展開しているので、妙に毛を逆なでされているようなモヤモヤが生じたのが残念。

例えば、大会のシーンではレーンの配置が一般的な組み方ではない印象だったこと、大学生ならば対抗戦という形式は存在するものの、一般的に中学や高校の水泳部での2校での対抗戦というのは自分の周りでは見たことがなく、合同練習という流れの方が一般的だと感じました。

練習方法についても、ふつうこんな練習の仕方しないよな…というようなものが多かった。
1つのレーンに複数人が入っているのに一人が戻ってこないと次の選手が泳がないこととか、飛込みの練習の仕方だとか、小学生の大会で上位にいた選手が突然クロールを泳げなくなるとか…かなり皆無に近いシーンが多用されていたのが違和感の原因。

全体的に水泳以外の場面では、わかりやすいストーリーだっただけに競技の専門的な部分を軽く扱っていることがとっても残念でした。

そして、最後にもう一つ。
イケメンの男子を中心に描きたかったのだとは思いますが、自分が水泳の指導をしている中で、あのようなパターンは小・中学生の女子なんじゃないかなというのが正直な感想です。
まあ、物語自体はそれなりに面白いので興味がある方はぜひ劇場で公開している間に一度観てほしいです。

<DATA>
花製作年 2015年
花製作国 日本
花配給 松竹
花原作 おおじこうじ
花監督 武本康弘
花脚本 西岡麻衣子
花キャラクターデザイン・総作画監督 西屋太志
花音楽 加藤達也
花キャスト(声の出演)島崎信長(七瀬遥・役)、鈴木達央(橘 真琴・役)ほか
花公式サイト http://movie-highspeed.com/
花上映時間 1時間50分
花花評価 GOOD。GOOD。GOOD。GOOD。GOOD。GOOD。GOOD。 (7/10)
花パンフレット 1,300円



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