「図書館戦争」「フリーター、家を買う。」などで人気の有川浩の小説を映画化した作品。
有川浩は高知県の出身だけに観光特使の依頼を受けて、考えて書いた小説なんだそうです。
高知県庁に実在する「おもてなし課」を舞台に、職員たちが高知の観光振興のために、ひた走る姿が描かれています。
主演は関ジャニ∞の錦戸亮、彼と一緒に数々の課題に向かっていくアルバイトのヒロインにはNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の堀北真希が演じ、さわやかな作品に仕上げています。
行政の広報戦略は地元中心のものが多く、イメージビデオなどが作成されてもなかなか多くの人の目に留まる機会がない中、一般の公開作品としてPRができた高知県の広報戦略は素晴らしいの一言、まさにやられたなって感じです。
全国が観光ブームに沸く中、高知県庁では観光促進を円滑にするために「おもてなし課」を設立。
若手職員・掛水を中心としたメンバーたちは何をすべきかわからず困惑していたが、有名人を観光特使としてピックアップし、協力をお願いすることになる。
その第1号ともいうべき、地元出身の作家・吉門から、役所気質と民間感覚のズレを痛烈に批判されれ、発奮した掛水は吉岡からのアドバイスに基づき、柔軟な発想力を持つアルバイトの多紀を採用してもらい、過去にパンダ誘致による観光戦略を打ち出して県庁を追われた清遠に協力を求めつつ、本当のおもてなしを見つけ出すべく奔走する。
映像の中で、アウトドアのアドベンチャーランドとして登場するパラグライダーやラフティング、カヌーなどの体験プログラムでは、グリーン・ツーリズムや体験型教育旅行で取り組んでいたことだけに見ていて、やられたなぁ…って感じでした。
自分が企画できる立場にいれば、将来、PRしたい内容を映画として公開できたらいいなと思っていただけに先に高知県が実現したことがうらやましくもあり、悔しかったです。
静岡県だったら、地元出身の長澤まさみさんをヒロインとして登用するなどし、いろいろな場面に静岡県出身者で有名人に搭乗してもらうことができたらいいなと思って見ていました。
主題歌も地元愛を前面に出している浜松出身のJam9さんや焼津出身のyosuさんなどにお願いし、オール静岡での劇場公開作品ができるといいのになぁ…なんて思いました。
＜ＤＡＴＡ＞
製作年 2013年製作国 日本配給 東宝監督 三宅喜重脚本 岡田惠和原作 有川浩音楽 吉俣良主題歌 関ジャニ∞キャスト 錦戸亮（掛水史貴・役）堀北真希（明神多紀・役）高良健吾（吉門喬介・役）関めぐみ（清遠佐和・役）甲本雅裕（下元邦宏・役）松尾諭（近森圭介・役）田辺愛美（小泉恭子・役）船越英一郎（清遠和政・役）ほか公式サイト http://www.omotenashi-movie.com/上映時間 2時間03分パンフレット 600円評価 
(9/10)
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