青刺繍タグの謎に迫る【完結編】&2トーンフルZIPパーカーの製造期間 | チャンピオンマニアの視点

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チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

以前blog謎多き前期青刺繡タグ リバース2トーンフルZIPパーカー で紹介した前期青刺繡タグ

 

こちらの年代がはっきりしました!今回はそれを。

 

前期青刺繍タグとは®がCの前にあるもの









 

 

 

 

 


 

こちらのタグの年代がイマイチ特定でいていませんでしたが

 

ではその謎を解く鍵はこのタグの裏にもう一枚素材表示のタグがありまして

 

それが年代を解く鍵となっています。

 

謎多きリバース2トーンフルZIPパーカー で紹介したタグではそれが消えていて

 

見えませんでしたがそれがきっちり見えるものを発見しました。

 

それがこちら


























 

一番驚いたのがその素材の配合です。

 

今までは素材感から単色後期と前期トリコタグの

 

コットンが82%、アクリル12%、レーヨン6%の配合だと思っていましたが

 

コットンが89%、アクリル8%、レーヨン3%の配合!!

 

この配合が前期青刺繍タグの仕様。

 

着心地はコットンの配合が多いのとポリではなく少なめのアクリル配合のため

 

かなりしっとりとした最高の着心地です。

 

では年代の特定なんですが

 

リバース2トーンフルZIPパーカーは









 

前回紹介したパーカーではつぶしの丸環が使われてましたが

 

こちらも存在します。














 

リングタイプの丸環です。

 

つまりリバースウィーブのタグの変遷・年代の見分け方 でいうと

 

この丸環が混在するのは83~85年です。

 

そして、杢グレーのリバースの配合が

 

コットンが89%、アクリル8%、レーヨン3%になるのは

 

83年くらいから。この丸環の混在時期とダブります。

 

よってこの青刺繍タグが使われた最初期は83年と思われます。

 

そして、謎多きリバース2トーンフルZIPパーカー

 

その最初期の83~85年の2年間の商品だったと

 

考えるのが現時点ではほぼ間違えないかと。

 

では、青刺繡タグそのものは?の疑問にお答えします。

 

実は青刺繡タグはそれ以降も使われ続け

 

90s初頭まで使われ続けます。

 

いままで前期青刺繡タグと言っていたのは

 

後期があるから。

 

それはこちらのタグ。

Champion®ってなります。

 

後期青刺繡タグはリバースウィーブでは

 

Wフェイスのクルーネックものによく使われてました。

 

それぞれの期間は

 

前期青刺繡タグは83年~おそらくですが87年まで。

 

88年~90s初頭までが後期青刺繡タグになります。

 

 

 

それではなぜ、この青刺繡タグが誕生したのか?

 

これは個人的な見解ですが

 

80sに入ってから製品のラインナップも増え

 

素材配合もいろいろ出てきた。

 

今まではタグ1枚で素材配合まで載せてましたが

 

そうするとタグの種類は増えて管理しにくくなる。

 

そこでオールマイティなタグを作ってそれを1枚目

 

2枚目に素材配合のタグを別に付ける。

 

というスタイルにしていこうと考えたのではないでしょうか。

 

あくまでも私感ですが。

 

んん~チャンピオンは奥が深いです。

 

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