アニソンのススメ(43) 恋しさと せつなさと 心強さと | ゴクローのブログ

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気まぐれアニソン雑記

アニグラ書類締め切りが迫ってきましたが、もし自分のお気に入り曲がアニメ本編で
使われたかどうか分からない!という方いたらAnison Generationというサイトをオススメします
膨大な情報量を誇るアニメソング データベースサイトで、昔から利用してるんですがとても便利

INと書かれているのが挿入歌で、本編未使用曲はIM(イメージソング)になってて
この種別は自分も曲の説明にさりげなく使ってます、アニソン好きは要チェックですよ


劇場アニメ「STREET FIGHTER II MOVIE」挿入歌
「恋しさと せつなさと 心強さと」/歌:篠原涼子 with t.komuro


ジャンル:元気系
発売日:1994/07/21
作詞・作曲・編曲:小室哲哉

■篠原涼子

「恋しさと せつなさと 心強さと」(いとしさと せつなさと こころづよさと)を歌うのは
歌手・女優・タレントの篠原涼子さん

そして、プロデュースするのは元TMNのヒットメーカー小室哲哉さん

90年代前半といえば小室プロデュースが猛威を振るっていた時代でしたが
篠原涼子さんの4thシングルを小室さんが手がけ、これが200万枚を超える記録的大ヒット

女性歌手としては初のオリコンダブルミリオンですよ
篠原さんの歌ってぶっちゃけそこまで上手くは【自主規制】・・・なんですが
おそるべきは小室サウンドの魔力でしょうか

格ゲーブームを巻きこした大人気格闘ゲーム・スト2こと「STREET FIGHTER II」
アニメ映画とのタイアップというのも売上を大きく牽引した要因と思われます

印象的なサビから始まるのが特徴で、テレビで映画の予告CMが流れるたびに
このサビが聴こえてきて洗脳されてました

【東京パフォーマンスドール】
篠原涼子といえば当時、初代東京パフォーマンスドール(通称:TPD)のメンバーでした
自分はあまり実感がなかったんですが、TPDはすごい人気だったようです

キャッチコピーは「帝都超少女歌劇団」
なんだかもの凄いですね、大正桜に浪漫の嵐!ですか?…ってそれは帝国華撃団ですが
走れ~光速の~帝都超少女歌劇団~♪とか書いてもあまり違和感がありませんね

有名なメンバーとしては他に市井由理さん、穴井夕子さんがいました

市井由理さんは、EAST END×YURIとしてリリースしたヒップホップ曲「DA.YO.NE」が謎の大ヒット
初期は、15万枚を売り上げたMEN'S 5のヒット曲「"ヘーコキ"ましたね」と覇を争っていましたが
全国的に注目度が上がってゆき、ついにはミリオンを記録しました

ちなみに、TPDのリーダーは篠原さんではなく木原さとみさん
CBCラジオで東海地方にネットされていた人気番組「メディアキング電波ファイター」の火曜日に
レギュラー出演されていたんでよく覚えています、もはや何もかもが懐かしい・・・

普段は篠原さん以上に天然な木原さんですが、TPDではセンターでリードボーカルをキリッと担当
アニソンでは、魔法陣グルグルの劇場版主題歌「金のトビラ」を歌いました

大ヒットした篠原さんと市井さんは同時にTPDを卒業し、ソロ活動中心になりました

篠原さんは小室さんのプロデュース契約が切れて以降、売上が失速していきましたが
ドラマ「アンフェア」「ハケンの品格」などで姉御系キャラがハマり、女優として再び人気が出ました

TPDの方はというと、主要メンバーが抜けた後
仲間由紀恵さんも在籍してたTPD2期生も誕生しましたが程なくして自然消滅しました

そういや、TPD人気にあやかって色んなユニットが現れました
とりあえず名前に「パフォーマンスドール」付けとけばおk!みたいな時代

「大阪パフォーマンスドール(OPD)」「上海パフォーマンスドール(SPD)」
公式に派生した姉妹グループですかね、名前しか覚えていませんが

Wiki見ていたら他にも勝手にパフォーマンスドールを名乗る非公式グループがいくつか載ってました
阿波パフォーマンスドール(APD)、新宿2丁目パフォーマンスドール(S2PD)
代々木アニメーション学院パフォーマンスドール(YAGPD)

・・・代々木アニメーション学院パフォーマンスドール?

なんだか既視感と違和感を同時につきつけられたような気分になりました
調べてみると、1995~1996年に声優の松野太紀さんがプロデュースしたグループのようです

出身者にシスプリ声優の桑谷夏子さんと望月久代さんの名前がありました
また、りえりえことエロい格好で有名な声優の田中理恵さんもおられたようです
どうやらデビュー前の声優を集めて作ったグループっぽいですね


■STREET FIGHTER II MOVIE

格闘ゲームというジャンルを一躍有名にし、爆発的な格ゲーブームを生み出したスト2

そのアニメが劇場用アニメとして公開されました
時期的にはアーケードで「スーパーストリートファイターIIX」(通称:スパ2X)が稼動した年で
登場キャラも同作品に出てくるキャラがなかば強引に総出演します

最初アニメ化の話を知った時は、どうせロクな物にならないだろうと思ってたんですが
CMでリュウとサガットの対戦シーンを見て、本格的な作りっぷりに感動しました

K-1ファイターの故アンディ・フグ氏も格闘監修に参加しており
バトル物にありがちな派手さを前面に出した格闘シーンと違って
鈍い打撃音のする拳と蹴りの打ち合いがメインのリアルな動きがカッコいいです

このアニメでの見所はやはりキャラ同士の対戦シーンですが、中でも熱かった組み合わせは

リュウ VS フェイロン
春麗 VS バルログ
リュウ&ケン VS ベガ


【春麗 VS バルログ】
戦闘前に劇場クオリティで春麗のシャワーシーンという快挙を遂げました

風呂から上がり、パジャマにパンツ一丁という状態でトレードマークのお団子頭を結ってるところを
どう見ても風呂を覗きに来た変態にしか見えないシャドルー四天王のバルログが襲います

$春麗

ナルシストなバルログは華麗な足技を持つ春麗に嫉妬している設定らしく、ある意味宿命の対決ですね
それにしても、半裸の春麗と鉤爪を武器にするバルログを戦わせるとは制作者はドSなんでしょうか
バトルとエロスが交差する色んな意味で興奮する熱い1戦でした
スピニングバードキックの再現は必見です

【リュウ&ケン VS ベガ】
このアニメの1番の見所であり、盛り上がるラストバトルです
洗脳されていたケンが自我を取り戻し、リュウのピンチに駆けつけたところで
挿入歌の「恋しさと せつなさと 心強さと」が流れます

クライマックスに向かって一気に盛り上がるこのシーンがとにかく熱い
ラスボスのベガも熱くなったのか「よかろう、武闘家として相手してやる!」と言い放ち
サイコパワーを使わず肉弾戦のみで戦います

ホバー(空中浮遊)長距離スライディングはどう見ても人間業じゃありませんでしたが

2人がかりで挑むリュウとケン相手にさすがのベガ様も徐々に押され始めます

$ベガ様

ベガ「どうあってもこのベガ様と戦いたいと言うのだな」
ベガ「フフフ、このベガ様に打ち込むとは、おまえ達わたしが見込んだだけの事はあるな(ニヤッ」
ベガ「このベガ様を一瞬とはいえ揺るがせるとは、このリュウという男・・・」


どうでもいいですが自分でベガ様言い過ぎです

そして、リュウがベガ様の足を掴んで動けなくしたところをケンが竜巻旋風脚でフルボッコ
ゲームの仕様どおり連続ヒットしたところに今度はリュウの昇竜拳が炸裂
最後はリュウとケンの2人による波動拳でベガ様を倒しました

挿入歌効果もあって非常に熱いバトルなんですが、その盛り上がりの一手を担ったのが
ケン役の声優を務めた「誠意大将軍」ことタレントの羽賀研二さんの名演技

ジブリをはじめ劇場アニメの声優にタレント起用するのは今や珍しくなく
このアニメでも俳優の声優起用が売りの1つでしたが、羽賀さんの演技だけ飛びぬけて上手く
これがアニメファンにも好評だったので、後に放映されたTVアニメ「ストリートファイターII V」でも
引き続きケン役を演じることになりました

タレントの声優仕事としては、自分が見た中でも羽賀さんはトップクラスの出来でした
もはやあの頃に戻るのは不可能だと思いますが

また、「恋しさと せつなさと 心強さと」を生み出した小室哲哉さんも詐欺容疑で逮捕されました

小室さんが逮捕された時、なぜかユニクロから発売された
ガンダムの水陸両用モビルスーツ「ズゴック」Tシャツ(990円)を着ていた事がネットで話題になりました

「小室の音楽は薄っぺらくてずっと嫌いだったが、ズゴックで見直したよ」
「ズコックは男のロマンだな!」
「『グフでなくてよかった』と思った自分がいます(笑)」


謎のエールが送られ、ズゴックTシャツも売り切れたようです

最近ではTMNとして活動を再開したみたいですが
その小室さんが全盛期時代に作られたこの挿入歌、ずごっく良いシーンで流れるので必見です


STREET FIGHTER II MOVIE IN「恋しさと せつなさと 心強さと」