Appleが米政府からのiPhoneロック解除要請を非難した事に大きな議論となる | GoGo! Machead!

Appleが米政府からのiPhoneロック解除要請を非難した事に大きな議論となる

CNET Japanより
http://japan.cnet.com/news/business/35078073/

米政府がカリフォルニア州で起きた銃乱射事件の容疑者が使っていたiPhoneのロックを解除する事を
Appleに対して求めた事について、AppleのCEOティム・クックは非難のコメントを出しました。

米政府はiPhoneのロック解除のパスコードを10回連続間違ってしまった時に
データを消去する機能を無効化するソフトの開発を求めています。
もし、このソフトが実現となると、必ずデータを覗き見る事ができる機能をiOSは保有する事になります。

そのため、ティム・クックは「Appleの暗号化されたすべての端末に対するバックドアが、
初めて設けられることとなり、「米政府が保護するはずの自由と権利」が損なわれる」と批判しています。

ここには米政府とAppleの両方に正義が存在します。

米政府は多くの国民を守るために犯罪者の情報を明らかにして安全を確保するという正義、
Appleはユーザーのプライバシーを守るという正義です。

これらは全て正しい主張であり、どちらが強い正義かは議論が分かれる部分だと思います。

ただ、Appleを支持する立場としてはGoogleやFacebookといった企業が表明しており、
彼らが主張する「政府が企業に対して、バックドアを挿入させる指示するのはおかしい」という
見解は間違いではないでしょう。

本来であれば捜査機関が容疑者からパスコードを自白させる捜査を行った上で、
ロックを解除してデータを取り出すのが正しいのですから。

そして、容疑者には黙秘権があって、パスコードを教えない権利だってあります。
それを無視するような行為はあってならないはずですね。

今後、Appleような意思表明をする企業が増えてスマートデバイスのロック解除は、
政府の思い通りにはならないでしょうね。

それによって、ユーザーはプライバシーを守れる端末を選んで購入する機会も増えて売上も上がるでしょう。
つまり、見方によっては今回のAppleの行動は自社の売上を上げる為の行為と見る事ができます。

世の中は正義を語っていても、その裏には自身の欲が必ずある訳で、
それを把握した上で自分が良いと思う選択を選ぶ意識は持っておいたほうが、
後々後悔しないでしょうね。


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